- 2019.03.09
- Precision Fit (プレシジョンフィット) 身体に生じる痛みそれぞれ
前回のブログではステムの長さはもちろん、角度が変わることによっても上半身のポジションに変化がでることをお話しました。では実際に、上半身のポジションが変化するとペダルの出力や効率にどれほどの変化がでるのかSpin Scanを使用してデータをとってみたいと思います。
感覚としてはペダリングはとてもしやすく、痛みや違和感はほとんどありませんが、ハンドルまでの距離がせまく、ぼくの場合とても窮屈に感じました。
実際のデータがこちら
ペダリング効率は62。出力(ワット数)は106という結果でした。
ハンドルまでの距離が長く、レバーを握るポジションではしっかりと力をいれることができませんでした。さらにペダリングの際はお腹あたりに窮屈な感じがあり、長時間同じポジションでいることがつらかったです。
実際のデータがこちら
ペダリング効率が59。出力(ワット数)は122という結果でした。
自分の柔軟性を加味したポジションの為、短め、長めのステムで感じた違和感や窮屈感はありません。レバーまでの距離感やハンドルの落差も問題なく、意識することなく自然とレバーが握れました。
実際のデータがこちら
ペダリング効率が69。出力(ワット数)は127という結果でした。
柔軟性まで加味して決定したステム長を使用したポジションでの結果が最高の数値をマークしている。という結果になりました。
上記の結果をふまえるとやはり一番重要になるのは自分の身体の柔軟性にあわせたハンドル落差や胴体の角度が導き出せるステム長を選ぶこと。になると思います。そしてステム長を変更すると上半身のポジションだけではなく、下半身のポジションにも影響がでてくるので全体のポジションチェックも重要になってきます。もし、ステムを交換してから体に違和感がある。逆にスピードを出しづらくなってしまった。などのお悩みがある方はポジションのバランスが崩れてしまっている可能性もあるため見直しをおすすめいたします。
プレシジョンフィットでは柔軟性の測定からはじまり、しっかりとしたインタビューからどのように自転車に乗りたいのか。などを加味したベストなポジションを導き出します。ぼくがデータを数値化する際に使用しているSpin Scanでデータを確認してもらいながらフィッティングをおこない、自分のデータがビフォー、アフターでどのように変化したかも確認していただけますのでステム長の選択で迷っている方は一度受けていただくことをおすすめします。