- 2020.09.12
- [2021モデル](エモンダ)Emonda SLR試乗レビュー![ヒルクライム・平地]
先日発表されたばかりの「エモンダSL5 ディスク」。すでにご覧になったでしょうか? 30万円台のディスクロードとしては「シマノ105」をフル装備、フレームも中・上級者にも対応するようなグレードということもあり、その性能や乗り心地が気になったかたも多いと思います。
そこで、藤沢店・店長の東(あずま)が、最速となる乗車インプレ/レビューを行ってきました!アスリート向けのレビュー内容というよりは、普通の運動強度で普段サイクリングを楽しまれているかたや、これからロードバイクをはじめようと考えているかたへピッタリな内容となっております!
それでは早速レビューをご覧ください!
エモンダSL5ディスクの発表があったときから楽しみにしているカラーがありました。それが「エメラルドアイリス」という上の写真にある車体カラー。見る方向から色が変わり、ベースのエメラルドグリーンからパープルやブルーにも見えるような、すごく上質な塗装なんです。
まるでハイエンドモデル向けに展開しているTREKのセミオーダーシステム「プロジェクトワン」で、有料アップチャージが必要なカラーパターンのように思えるほど美しいカラーで、出発前に何回も写真を撮ってしまいました(笑)
さて、この日僕が向かったのは「三浦・荒崎海岸」までの往復60㎞の道のりです。というのも、最近早朝にこのコースを走ることが多く、いろいろな違いを感じることができるかな?という思いから。愛車のマドンとの違いなどについてもコメントしていこうと思います!
フレームグレード | Emonda SL / OCLV500 Full Carbon |
変速機 | SHIMANO 105 R7000シリーズ フルセット |
ブレーキ | SHIMANO 105 R7020 油圧ディスクブレーキ |
葉山・秋谷方面の海は、透明度も高く美しい~
今回は、海岸線沿いの平坦メインコースを選び走ってみました。そこで気づいたのは、これまでのエモンダシリーズにも共通していえる「低速域からの加速レスポンスの良さ」がこの車体にも受け継がれている点です。
ディスクブレーキモデルになって約300グラムの増量(メーカー公称値)となっており、エモンダの軽快さが失われるのでは?ヒルクライムに影響があるのでは?というお声をよくいただきます。
しかし、今回の試走でもそうでしたが、ディスクブレーキモデルの走行感は数値で見られる重量ほど走りに影響していないように感じられます。加速レスポンスに影響するホイール外周部やフレーム箇所は重量が増えているわけではないというところが、このような結果につながっているのだと思います。
トレックが販売するロードバイクの中でも、最上位モデルに次ぐ「SL」シリーズのフレームを採用しているエモンダSL5ディスクは、フレームのポテンシャルの高さを感じます。ぐいぐい踏み込んでいくと瞬間的には加速についてくるため、普段乗っているマドンにも劣らないのか!?と驚いていました。
しかし、走行時間が経過していくにつれて巡航スピードが思ったより上がらないなーという風になってきました。この原因は足回り(主にホイール)ではないかとにらんでいます。
エモンダSL5ディスクの純正ホイールは、フレームグレードに比べれば少々重さが目立ちます。ディスクブレーキ化したことでハブに重量が増しているのですが、リムについても重さはそれなりにありそうです。そのため、加速レスポンスは足が元気なうちは悪くないのですが、疲れが出てくるとマドンに乗っているときのような巡航スピードを維持できなくなってきました。
それでも、走行中に目をやると30km/hの速度が出ている状態はキープできているので、トータルとしては中級グレードらしい走行性能に仕上がっていると感じました。
今回の乗車インプレでは、本格的な峠の走行履歴が僕にはないため(笑)、「ソレイユの丘」へ足を運びました!
写真にあるようなポイント、これがずっと続くと峠になるので参考にしていただければ幸いです♪(ならないか?)
いえいえ、実はこの短い登りでもしっかり感じたことがあります。それは「ダンシングしたときの伸び」についてです。これもディスクブレーキ化の恩恵ではないかと思います。
ダンシングの伸びはおそらく「スルーアクスル」という、ホイールを固定する方式が変わったことが影響していると思われます。
スルーアクスルは、この太い径のシャフトを用いる上に…
写真のようにフォーク先端が閉じた形になっていて固定力がUPしている規格です!当初はディスクブレーキの制動力に対するアプローチでしたが、ホイールとフレームを固定する力もアップするため、今回のような横に倒しこむシチュエーションでは、クイックリリース式に比べて力が逃げずに地面へパワー伝達されたのかなと感じています。
丘を登りきると、湘南方面が一望できます!
インプレッションもこの坂を登り切れば終わり…最後の力を振り絞りゴールした頂上では、朝のさわやかな空気とともに湘南エリアを一望できるスポットに到着!
平地も登りもこなせて、安心感の強いブレーキを装着したフルカーボン車体が30万円から…。一時のフラグシップモデルに近いスペックの車体が半額以下で入手できると考えると、この車体には魅力がありすぎる!!
そんなことを思いながら、帰路はどこに立ち寄って朝食を済ませようか考えている私でした(笑)
このあと気ままにサイクリングしながら撮影した湘南・三浦の写真を掲載して終わりにしたいと思います。
今回ご紹介した車体は「湘南藤沢店」はもちろん、「相模大野コンセプトストア」でも試乗ができますのでぜひこのポテンシャルを体感してみてください!!
それでは!!(店長・東)
華やかさと精悍さを感じられる「エメラルド・アイリス」カラーが気に入っちゃいました!
エモンダSL5 Discと記念撮影!
石畳のような舗装も走ってみましたが、思ったよりペダルを踏みこんでいけます!
江の島まで帰ってきました!このあとお気に入りのパン屋さんへ足を運びました♪