- 2019.03.09
- Precision Fit (プレシジョンフィット) 身体に生じる痛みそれぞれ
前回はTREKバイクのなかでH1フィットと呼ばれるものの特長を説明させてもらいました。今回はこのH1フィットと、完成車として販売されているH2フィットのジオメトリーの違いでワット数やペダリング効率に変化がみられるのか実際に検証していきたいと思います。
最初に完成車として販売されているバイクのほとんどに採用されているH2フィットを試してみましょう。ちなみにエモンダとマドンシリーズの完成車にはこのH2フィットが採用されています。
ヘッドチューブ長が長めにできているので上体をやや起こした状態(アップライト)で乗れるのが特徴です。
つづいてH1フィットのポジションを試してみました。TREKカスタムオーダーシステム、プロジェクトワンで選択可能なポジションです。
H2フィットに比べてヘッドチューブ長が短いので、同じサドル高をだすと、こちらの方がサドルとハンドルの高さに落差がでて、自然と前傾のポジションになります。
H2フィットでのデータ。ペダリング効率64 出力(ワット数)130
H1フィットでのデータ。ペダリング効率69 出力(ワット数)156
上がH2、下がH1フィットでのデータとなります。僕の場合、どちらもH1フィットの方が高い数値がでていることになります。ということはH1フィット(前傾のポジション)の方が誰でも高い数値がでるのでしょうか?
例えば体の柔軟性が低い人やロングライドをメインにバイクを使用する人が前傾ポジションのきついH1フィットに乗車した場合、無理な姿勢になったり、長時間その姿勢を維持したため、体に痛みや違和感が生じて、結果としてパフォーマンスが低下してしまう。ということにもつながりかねません。実はTREKセガフレードに所属している別府史之選手もH2フィットのバイクに乗っています。もちろん柔軟性だけではない部分もありますが、プロの選手でも色々と試した結果H2フィットに落ち着いたそうです。
プレシジョンフィットでは柔軟性計測と、どのようなシチュエーションでバイクに乗るか?などのインタビューをおこない、ベストなポジションを導き出すサービスです。バイクの購入前に受けて、そのデータを購入するバイクに落とし込む事も出来ます。つまり、どちらのジオメトリーが適正になるのかが購入前に知ることができます。プロジェクトワンでバイク購入を検討しているかたはまずはフィッティングからおこなってみてはいかがでしょうか?
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