- 2019.03.09
- Precision Fit (プレシジョンフィット) 身体に生じる痛みそれぞれ
前回までのブログではドロップハンドルを構成する4つの要素とシチュエーション別に最適なハンドルを選ぶ方法についてお話しました。今回は実際に形状の違うハンドルを用意して、ペダリング効率や出力(ワット数)に違いがでるのかを検証していきたいと思います。
今回は平地をメインに走ることを想定してハンドル幅は自分の肩幅と同じ程度の42cm幅の物を使用します。今回はリーチとドロップ量の違う2種類のハンドルを用意して比較をしていきます。
まずはショートリーチのドロップハンドルとノーマルリーチのハンドルで比較をしていきます。
リーチ差は約20mmあり、上半身の角度は大きく変わってきますが果たして計測結果に大きな違いはあるのでしょうか。結果としては以下のようになりました。
ノーマルリーチハンドルでの計測結果、ペダリング効率は68。出力(ワット数)は126となりました。
つづいてショートリーチでの計測結果。ペダリング効率は65。出力(ワット数)は119となりました。
結果としてはノーマルリーチのハンドルの方がどちらもすぐれた数値となりました。より深い前傾のポジションになるノーマルリーチの方がぼくの場合は良い数値がでるようです。前傾が浅いショートリーチのポジションよりも風の抵抗も受けにくいノーマルリーチの方が実走でもいい結果がでそうですね。
今度は下ハンドルを握ったポジションでそれぞれの数値を計測していきます。
ドロップ量の違いは6mmとわずかに感じますが、どのような結果になるのでしょうか。
ドロップ量124mmハンドルでの計測結果、ペダリング効率は67。出力(ワット数)は149となりました。
ドロップ量118mmハンドルでの計測結果、ペダリング効率は62。出力(ワット数)は152となりました。
結果としてはペダリング効率はドロップ量124mmの方が高く、出力はドロップ量118mmの方が高い。という結果になりました。ペダリング効率のことを考えると出力は若干落ちますがドロップ量124mmの方がぼくのポジションには合いそうです。
結論としては「ハンドルの形状が変わるだけでもペダリング効率や出力は変わる。」ということです。今回は平地をメインに走ることを想定しておこなった計測ですが、シチュエーションや体の柔軟性によって最適なハンドルは人それぞれです。プレシジョンフィットではフィッティング前のカウンセリングで、どのようなシチュエーションでバイクを使用するのかをお聞きし、その後の柔軟性測定の結果を加味して適正なハンドルもご案内しております。また今回の計測で使用したスピンスキャンというソフトで常に計測データも確認しながらフィッティグをおこなうので、フィッティングのビフォー、アフターでどのように数値が変わったのかもご自身で確認していただけます。ハンドルの選定に迷っている方はもちろん、一度自分のポジションをチェックしたい方にもおすすめのプログラムになっていますので興味があれば受けていただくことをおすすめします。