- 2019.03.09
- Precision Fit (プレシジョンフィット) 身体に生じる痛みそれぞれ
今回からは上半身のポジションを決める上でかかせない、「ステム」についてお話していきたいと思います。
※ページ下部にBontrager(ボントレガー)が展開しているステム情報を追記しました。(2018/09/23)
写真の自転車フレームとハンドルをつないでいるパーツがそれにあたります。
このステムはアルミ製やカーボン製など素材の違いもありますが、長さや角度によってさまざまな種類があります。素材の違いによる乗り味の変化を狙ってステム変更をするかたもいますが、ステムを交換しようと思うほとんどのかたの理由は「ポジションを変更したいから。」ではないでしょうか?
トレックの完成車を例に出してみましょう。トレックの場合、女性モデルのバイクを含めるとフレームサイズ44cm~62cmと、日本では適正身長に合わせて9種類ほど自転車のサイズ展開があります。それぞれのサイズにもともと付いてくるステムの長さは
■フレームサイズ44cmにはステム長60mm
■フレームサイズ47cmにはステム長70mm
■フレームサイズ50cmにはステム長80mm
■フレームサイズ52、54cmにはステム長90mm
■フレームサイズ56、58cmにはステム長100mm
■フレームサイズ60、62cmにはステム長110mm
となり、自転車のサイズにあわせて、もともとついてくるステムの長さは違います。これはフレームサイズが大きくなるほど適正身長も高くなるので、身長にあわせてステムも長い物が使用されているわけです。
イエスのかたもいればノーのかたもいるでしょう。なぜなら身長がまったく同じ人でも、上半身の長さや、腕の長さが同じとはかぎりません。それぞれの身体の柔軟性でも最適なステム長は変わりますし、レース志向なのか?長い距離を無理なく自分のペースで走りたいか?など乗車スタイルによってもベストな長さは変わってきます。
ではどのような点に気を付けてステムを選ぶべきか?僕の担当するプレシジョンフィットでのメソッドをもとにして、次回からお話ししていきたいと思います。
他社製のカーボンステムにもひけをとらない重量に仕上がっている「Bontrager Pro Blendr Stem」に通常7度角度ステムだけではなく、17度角度モデルもリリースされました。
長さも80mmから10mm刻みで120mmまで合計5種類での展開となります。7度角度モデルに比べて、約1㎝ほどハンドル髙を変更することができるので、今のポジションよりもさらに前傾したポジションをとりたい場合にこちらのステム角度がおすすめです。
プレシジョンフィットで使用するフィットバイクはステム長や角度にあわせて1mm単位での調節が可能です。それぞれを試してポジションや効率、出力からベストなステムを選択できます。