- 2019.03.09
- Precision Fit (プレシジョンフィット) 身体に生じる痛みそれぞれ
前回ペダリング効率計測してみた①からの続き
さて、前回計測したぼくのペダリング効率は75という数値でした。
今回のテーマはこの効率を上げるためにサドルの高さを変更してみることです。
なぜサドルの高さを変更するのか?
それは前回計測した際、ぼくのサドル高には柔軟性が加味されていないからです。
股下から計測したデフォルトの数値はあくまで基準となるサドルの高さであり、すべての人がこの高さでベストか?と言われると答えはNOです。
このデフォルト値に柔軟性を加味した調整をおこなうことで、初めて自分に合ったサドル高を導きだせます。
ではさっそく計測していきましょう。今回はスタッフに手伝ってもらいながら自分の下半身の柔軟性を計測しました。
これはイメージ写真となりますが実際同じように仰向けになり、このように柔軟性を計測します。
ここで下半身、ハムストリング(うらもも部分)の柔軟性と臀部(おしり部分の筋肉)の可動域の角度を測定します。
実際の計測結果は?
そして、この角度(柔軟性)から最適なサドル高を導きだし、フィットバイクに数値を落とし込みます。サドル高を変更して、でてきた実際のデータ(写真下)がこちら。
前回のデータ
今回のデータ
前回のデータ(上の写真)と比べてみましょう。
画像中央辺りにあるSpin Scanの下の数値に注目してください。75から78にペダリング効率があがっています。そしてWattsの横にあるワット数も168から172に上がっています。
これを数式に当て込むと
172÷0.78=221W
変更後のサドル高では172ワットを生み出す為に221ワットの力でペダルをこいでいることになり、49ワットのロスということになります。前回のデータでは54ワットのロスが生じていたので5ワットロスが減少したことになります。
そしてもう一つ注目して頂きたいのがワット数です。サドル高を調整したことによりペダリング効率が上がっただけではなく、相対的にワット数も上昇しました。
つまりぼくの場合、サドル高を自分の柔軟性に合せて適切な高さにしただけでペダリング効率とワット数が上昇したことになります。
自分の体に本当にあったサドル高にするだけで、トレーニングや何の苦労をすることなく、少ない力で大きな力、早いスピードが出せるようになるんです。
プレシジョンフィットでは、柔軟性と受けていただく方の乗車時のお悩みに重点を置いたポジションの調整をすることで、最高のパフォーマンスを生み出すことができるプログラムです。
今回のサドル高以外にもたくさんの項目を経て、ぴったりの乗車フォームを導き出すのですが、それはまた次回以降に説明させてもらいます。
自分のパフォーマンスを最大限に引き出したい方!ご予約お待ちしています。
プレシジョンフィットについてはコチラ