- 2024.11.20
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この記事では「TREK(トレック)」のロードバイク「Emonda(ALR5 / SL5 / SL6 / SL7 / SLR) 」モデルの2022年に発売されていた時点の情報を掲載いたします。変更点・価格・重量・スペック・カラー・フレームセット・インプレッション・Project one(プロジェクトワン)・展示&試乗車情報を公開!
2021年モデルとして登場し、フルモデルチェンジを果たしたエモンダSLR/SLシリーズのフレームについては、継続をベースとしたアナウンスが発表されました。
なお、「新型デュラエースDi2」「新型アルテグラDi2」がともに12速仕様で発売されたため、プロジェクトワンオーダーおよびそれに準ずる新パーツ搭載モデルは「パーツモデルチェンジ」ということになります。(2021年9月1日更新)
継続モデルは以下の通りです。
・Emonda SL5
・Emonda SL6
・Emonda SL6 Pro
・Emonda ALR4
・Emonda ALR5
Emonda SLRはフレームに変更はございません。また、「新型デュラエースDi2」「新型アルテグラDi2」の12速仕様完成車がプロジェクトワンにてオーダー可能です。(2021年9月1日更新)
前述したとおり、2022年モデルは大多数のモデルが継続となっているため、特徴に大きな変化はありません。2021年モデルでまとめた特徴を載せています。
「削ぎ落す」という意味を持つEmondaはその名の通り、これまでの超軽量特化のヒルクライムバイクとして活躍してきました。
2021年モデルでEmondaは高いエアロ効果を発揮するフレーム形状を獲得することで大きく変化しました。
具体的にどこが変わったのか?データも交えてご紹介していきましょう。
エアロチューブ設計を採用し、Emondaはいかなるシーンでも速いバイクとして昇華しました。
新型Emondaのエアロチューブ形状は旧モデルと比べて勾配8%の坂を1時間で18秒も短縮し、平坦ではなんと60秒短縮するとのこと。
エアロチューブにすると一般的に重量が増えますが、新しく登場したOCLV 800シリーズカーボンにより軽量化に成功しています。
Trek-SegafredoライダーからのEmondaに対する要望は「既にディスクでもUCI規定ギリギリの重量なのだから、もう軽量化はいらない。もっとエアロにして欲しい」というものでした。
Emondaのライドクオリティや優れた反応性を保ちつつ、エアロフレーム形状にすると間違いなくフレーム重量が増えてしまいます。
そこでトレックは「フレーム素材をいちから開発する」ことを決め、2年間の開発期間と数百ものパターンを経てできたのが、SLRシリーズに採用されている新型OCLV 800カーボン。
さらに新型Emondaは、ケーブル内装フレーム、全面的に採用されたKVF形状、T47BBなど、フレーム重量増の要素を多く取り入れながらも前作と同等の700gを切る超軽量フレームを完成させました。
軽量なバイクを作るには軽量なパーツも必要です。そこで平行して、新型エアロハンドルバーと新型カーボンホイールを開発、このたび同時に発表となりました。
こうして、エアロ性能 / ディスクブレーキを搭載しつつUCI規定ギリギリの超軽量エアロディスクロード・Emonda SLRが誕生しました。
同時に、ハイエンドとまったく同じフレーム形状のミドルグレードモデルEmonda SLを開発。Emonda SLは実に6年ぶりのフルモデルチェンジとなります。
軽量フレームを維持しながらエアロ化を実現しました。素材強度が30%向上したことにより素材の使用量を削減でき、結果として前作とほぼ同じ重量で高い空力のフレーム形状を達成することになりました。同じ形状でOCLV 700を使った場合より60g軽量です。
セミエアロフレーム形状で、しかもSLRは700g以下の超軽量フレームです。上の画像は、そのチューブをカットして上方向から見たイメージです。
このフレームはあらゆるシチュエーションで速く走行できるよう設計されています。
勾配0%で1時間に60秒短縮でき、勾配8.1%で1時間に18秒短縮できます。
すべてのヨー角において旧モデルを圧倒するエアロ性能であることが、上記データからわかります。
ソフトウェアを活用して、軽さや乗り心地を犠牲にせずに高いエアロ性能を獲得。
クライミングエアロバイクとして、平坦を速く走るSpeed Conceptと異なり、アルプデュエズの登りの速度域や強風を想定してテストを実施しました。
世界中の主要なヒルクライムコースをテスト、その一つがMt.富士ヒルクライムにも使われる富士スバルラインです。「富士ヒルを、より速く走れるバイク」となっています。
※体重70kgのライダーが一定して350Wの出力を出し続け、時速3kmの風が吹いている状態、路面は一般的なアスファルトでシミュレーション 。
※旧型はXXX Integrated Bar/StemとXXX4ホイールの組み合わせ、新型はAeolus RSL Bar/StemとRSL 37の組み合わせで実施。
旧モデルとのフレームの変更点は?
-全てが変わりました。新しいエアロフレーム、OCLV 800カーボン(SLRのみ)、T47 BB、新しいケーブル配線、H1.5 フィットで登場しました。
最大タイヤサイズは?
-30cです。フェンダーの取付は想定していません。
リアブレーキマウントのタイプは? 最大ローター径は?
-フラットマウント / 前後最大160mmです。
前後エンド幅は?
-フロント100x12mm、リア142x12mmです。
最高/最低シート高は?
-前章にあるジオメトリー表をご参考ください。
ボトムブラケットの仕様は?
-T47仕様です。
アクセサリーマウントは備わっている?
-Madoneと同じBlendr 各種ベースや一般的なBlendr 各種マウントに適合します。
Madoneと比べてどのくらい空力が異なるのか?
-Madoneとの公式なデータ比較はないが、新Emonda SLRは、旧Emonda SLRと現行のMadone SLRのちょうど中間くらいの空力性能です。
スペシャライズドやキャノンデールのようなドロップドシートステー、狭いリア三角形にしないのはなぜ?
-トレックもドロップドシートステーについては慎重に研究をしており、ドロップドシートステーがわずかに空力で優れることを把握しています。今回トレックが採用を見送った理由は3つあります。
①重量が50g重くなるから。アルプデュエズを速く走るという目標において、重量増のデメリットが空力のメリットを上回ることが分かりました。
②フレームの強度をあげる必要があり、快適性が損なわれるから。
③ライダーの脚の間で乱流が発生するため、シートステーの空力は重要度が低いことがわかったから。シートポストがいまだに丸いのも、これが理由の一つです。
空力的に最適なタイヤ幅は?
-Emondaは25cのタイヤで最高のエアロとなるように設計しています。
Emonda SLRはTREKのセミオーダーシステム Project One / Project One Nowのみの販売となります。(2021年9月1日更新)
↓Emonda SLRの実測重量などをご紹介しています!↓
※本車種は発表と同時に予約入荷未定となっております。ご予約は可能ですが、入手が困難と予想されます。
フレーム | Ultralight 500 Series OCLV Carbon, Ride Tuned performance tube optimization, tapered head tube, internal routing, DuoTrap S compatible, flat mount disc, 142x12mm thru axle |
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フォーク | Émonda SL full carbon, tapered carbon steerer, internal brake routing, flat mount disc, 12x100mm thru axle |
フレーム フィット | H1.5 Race |
フロントホイール | Bontrager Aeolus Pro 37, OCLV Carbon, Tubeless Ready, 37mm rim depth, 100x12mm thru axle |
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リアホイール | Bontrager Aeolus Pro 37, OCLV Carbon, Tubeless Ready, 37mm rim depth, Shimano 11/12-speed freehub, 142x12mm thru axle |
フロントスキュワー | Bontrager Switch thru axle, removable lever |
リアスキュワー | Bontrager Switch thru axle, removable lever |
タイヤ | Bontrager R2 Hard-Case Lite, aramid bead, 60 tpi, 700x25c |
最大タイヤサイズ | 30c |
シフター | Shimano Ultegra R8170, 12 speed |
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フロントディレイラー | Shimano Ultegra R8150, braze-on, down swing |
リアディレイラー | Shimano Ultegra R8150 |
*クランク | Size: 47 Shimano Ultegra R8100, 52/36, 165mm |
Size: 50, 52 Shimano Ultegra R8100, 52/36, 170mm |
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Size: 54, 56 Shimano Ultegra R8100, 52/36, 172.5mm |
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ボトムブラケット | Praxis, T47 threaded, internal bearing |
カセット(スプロケット) | Shimano Ultegra R8100, 11-30, 12 speed |
チェーン | Shimano XT M8100, 12 speed |
最大チェーンリングサイズ | 1x: 50T, 2x: 53/39T |
サドル | Bontrager Aeolus Comp, steel rails, 145mm width |
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*シートポスト | Size: 47, 50, 52, 54 Bontrager carbon seatmast cap, 20mm offset, short length |
Size: 56 Bontrager carbon seatmast cap, 20mm offset, tall length |
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*ハンドルバー | Size: 47, 50 Bontrager Pro VR-C, OCLV Carbon, 31.8mm, Di2 routing, 100mm reach, 124mm drop, 38cm width |
Size: 52 Bontrager Pro VR-C, OCLV Carbon, 31.8mm, Di2 routing, 100mm reach, 124mm drop, 40cm width |
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Size: 54, 56 Bontrager Pro VR-C, OCLV Carbon, 31.8mm, Di2 routing, 100mm reach, 124mm drop, 42cm width |
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*ステム | Size: 47 Bontrager Pro, 31.8mm, Blendr compatible, 7 degree, 70mm length |
Size: 50 Bontrager Pro, 31.8mm, Blendr compatible, 7 degree, 80mm length |
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Size: 52, 54 Bontrager Pro, 31.8mm, Blendr compatible, 7 degree, 90mm length |
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Size: 56 Bontrager Pro, 31.8mm, Blendr compatible, 7 degree, 100mm length |
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ブレーキローター | Shimano MT800, centerlock, 160mm |
↓グレード選びに迷ったら…以下のリンクをご参照ください!↓
※2021モデル紹介となっておりますが、一部のモデルが継続していますので引き続き掲載しています。
2018/2019モデルのエモンダ各モデルの情報は以下のリンクをご覧ください!最新モデルとの比較・検討にどうぞ!
関連リンク: [アーカイブ]2020/2021 TREK Emondaシリーズ・ロードバイク情報