今まさにスポーツサイクルの購入を考えている方は、おそらくさまざまな観点から比較・検討をされていることと思います。例えば・・・「デザイン」「カラー」「性能」そして「価格」。 これらはいずれも大事なことですが、快適で楽しいサイクルライフをおくるためのカギとなる重要な要素、「フレームサイズ」の検討もお忘れなく!
自転車の代表格「シティーサイクル(いわゆるママチャリ)」は、身長の低い方は小さい車輪径のものを、身長が高い方は大きい車輪径のものを選ぶのが一般的です。
※シティーサイクルは赤い範囲の大小でサイズがちがう
それに対して「スポーツサイクル」は、身長の違いで異なる車輪径を選ぶのではなく、そのかわりにフレームの大きさ(フレームサイズ)を選ぶことによってそれをカバーします。
※スポーツサイクルは青い範囲の大小でサイズがちがう
スポーツバイクのフレームは上の写真の通り、三角形二つを組み合わせた形で形成されています。フレームサイズが小さい場合、三角形は小さくなります。逆にサイズが大きくなると、三角形は大きくなります。
スポーツサイクルは運動としても手軽に取り入れられ、いろいろな場所へスイスイ行くことができるので、楽しい時間を過ごせること間違いありません! しかし、ご自身の身長に合わないフレームサイズを選んでしまうと、乗車時に身体に違和感を覚えたり、軽快な走りを堪能できなかったりと、楽しい乗り物ではなくなってしまいますので注意が必要です。
適正なフレームサイズとは何か?乗車姿勢をしめす画像を3枚用意しました。
画像内スタッフの身長は173cm。赤線の角度が標準(約90度が適正とよくいわれます)よりも狭く、窮屈そうに見えます。これは身長に対し、小さいサイズに乗車しているからです。
フレームサイズが適正より小さいと重心が悪く安定感がなくなります。またペダリングのたびに膝がハンドル先端にあたってしまうでしょう。これでは快適な走りができないのは明らかです。またサドルをおもいっきり出して無理やり適正高にしているので見た目にもアンバランスです。
※フレームが小さすぎるとカーブや曲がり角で足が前輪に接触することも!
こんどは適正サイズに乗車した画像です。窮屈感もなくとてもリラックスした乗車姿勢であることがおわかりいただけると思います。安定感のある走行、膝もハンドルにあたりません。
最後は大きすぎる場合。一見窮屈感がない乗車姿勢のように見えますが、前のめりの乗車姿勢(前傾姿勢)になりすぎています。ハンドルをきると腕がつっぱってしまいます。腕を遠くでささえているので腹筋や背筋もつかれます。
上の画像ではロードバイクを例としてサイズの違いを説明しましたが、同様にクロスバイクやMTBにもフレームサイズがあります。スポーツサイクルはひとつの車種ごとに多彩なフレームサイズが用意されているのです。
フレームサイズの表記単位は、車種によって異なる場合があります。
TREK(トレック)のバイクを例にすると、ロードバイクはセンチメートル(cm)、クロスバイクやMTBはインチ(inch)表示です。
インチは、ママチャリの車輪径やテレビのディスプレイサイズなどでなじみ深いですね。日本ではセンチメートルが統一表記となっていますが、米国発祥のMTBやそこから派生したクロスバイクは、アメリカで主流のインチ表記が使われている、というわけです。ちなみに、1inch≒2.54cmなので、17.5インチのフレームサイズは約44.5cmとなります。
さらにメーカーによっては、ミリメートル(mm)やS・M・Lというサイズ表記を採用するケースもあります。
※ロードバイクのフレームサイズ表記「センチメートル」
※クロスバイクやMTBのサイズ表記「インチ」
フレームサイズの計測方法は全自転車メーカー統一ではありません。また車種が違えば選ぶフレームサイズも違ってきます。例えば、
① A社のロードバイクはフレームサイズ52cmが適正だったので、B社のロードバイクでも52cmが適正である ⇒ 間違いです。
② A社の17.5インチのクロスバイクが適正だったので、同じA社のロードバイクは44.5ミリ(17.5inch×2.54≒44.5mm)が適正である ⇒ 間違いです。
トレックのロードバイクはセンチメートル表記で、44/47/50/52/54/56…cmといった具合に展開されていますが、これがどこを指すのか詳しく知るにはその歴史を知る必要があります。画像を使って説明していきます。
その後、軽量化や重心を下げる等の理由からトップチューブが斜めのフレーム(スローピングフレームといいます)へと変遷し今に至るわけですが、
それでも以前の(ホリゾンタルフレームの)表記方法をそのまま利用しています。すなわち、現在のスローピングフレームを昔ながらのホリゾンタルフレームになおした場合のクランク軸からフレームトップまでの長さがフレームサイズ、ということになります。
しかしながらこの部分はわかりづらいので、「フレームサイズ表記が小さい = フレーム全体が小さくなって、背の低い人でも乗車できる」という程度の知識があれば十分でしょう。
クロスバイクやMTBはインチ表記で、15/17.5/20/22.5…といった具合に展開されています。ロードバイクと違い、クランク軸からフレームトップまでの長さがそのままフレームサイズとして表記される場合がほとんどですので、とてもわかりやすいです。
※MTB、クロスバイクともに青矢印部分(正確にはクランク中心からフレームトップまで)を計測してフレームサイズとする。
フレームサイズの表記は、あくまでサイズ選びの指標ですので、信頼できるショップにてスタッフに相談して決める・実車に試乗するなどしてサイズ感を確認することがとても大切です。
最適なサイズ選びには、試乗が大きく役立ちます。また、試乗後に経験豊富なスタッフによるカウンセリングとサイズフィッティングをお受け下されば、みなさまのご意向をくみ取った自転車が決まります。ちばサイクルでは、すべてのスタッフが勉強と経験を日々積み重ね、みなさまにより良いアドバイスができるよう心がけております。
※フィッティングについて詳しく見る
ちばサイクルは、全店舗の店内すべての展示車が無料で試乗できる、全国でも数少ない特別なサービスを提供しております。スポーツサイクルを購入する前に「気になる車体の特徴」や「サイズの違い」を体験していただく場を設けることで、みなさまの納得いく自転選びを全面的にサポートいたします。もちろんすべてのスタッフがフィッティング理論に基づく十分な知識をもっています。
「The Fit」はTREKが開発した最新フィッティングプログラム「Precision Fit」の基礎理論を用いたちばサイクルのオリジナルプログラムです。スポーツサイクル初心者の方がお悩みになりがちな項目に重点を置き、手順を簡略化することで、手軽にフィッティングの効果を体感していただけるようご用意いたしました。
TREKが開発した最先端のフィッティングマシーンに、スポーツ医学のプロフェッショナルたちが生み出したフィッティングメソッドを融合した、次世代のフィッティングプログラムです。
ご自身に適したフレームサイズはもちろん、ステムの長さやハンドルの幅、カラーリングなど、すべてが自分の好みとなって編み出されるオーダーメイドプログラムです。より完璧なジャストサイズをお求めの方におすすめです。