TREK(トレック)のEバイク・FX + 2 / FX + 2 Stagger。4月14日に値下げも発表され、より注目度が高まっている今、その乗り心地や今まで発売されていたVerve + 2などとの違いが気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、コンセプトストアの女性スタッフ・笹子が試乗インプレッション!スペック・重量・乗り心地などなど徹底レビューします!
書いていてここまで言っていいのか…?と思うほど素直に、そして楽しくお読みいただけるよう感想を書いてますので、ぜひ検討時のご参考にしてみてください!
ギアはリア9段を搭載。走行中に充電切れを起こしても、通常のクロスバイクのようにすいすい走ることができます。
ブレーキは今やクロスバイクでも当たり前となった、油圧式ディスクブレーキを装備しています。
雨の日もしっかりと効く高い制動力・レバーの握り心地が柔らかく手が疲れにくなどの特長があり、通勤・通学などのタウンユースに最適です。
アシスト力は3段回で、コントローラーはシンプルなインジケータータイプとなっています。
ハンドル手元で電動ユニットを操作でき、アシスト状況の切り替えも直感的に操作できます。
モーターユニットはhyena社の「リアハブ連動型」を搭載。アシストのフィーリングはスポーツ自転車らしい乗り心地を維持しつつ、自然にアシストしてくれます。
バッテリーに接続されたフロント&リアライトが用意され、フロントライトは上方に光が漏れ出ないような「カットライン」を設けた実用的なモデルが搭載されています。
このほか、キャリア・スタンド・ペダルが標準付属していますので、セキュリティ用のロックキーを用意すれば乗り出しに困ることはありません!
バッテリーはフレームに内装されています。すっきりとした見た目は、アシストバイクとは思えない仕上がりとなっています。
充電はEVカーのように直接フレームにプラグを挿して充電します。
航続可能距離は約56km(※)。別売りの外付けバッテリーを利用することで、約112kmまで距離を延ばすことが可能です。
※ モード・使用状況により前後します。
Sサイズはトップチューブを低めに設計したスタッガーモデルとなっています。
後に荷物やカゴをつけても自転車にまたがりやすいため、小柄な方も安心です!
まずはアシストオフで、純粋なスポーツバイクとしての性能を評価してみます。
漕ぎだしてすぐ、「クロスバイクらしい感触だ!」と感じました。
アシストがつくとどうしても車重が重くなるので、漕ぎだしてから加速するまでが鈍いと感じることが多いのですが、FX + 2にはそれがほとんどない。
普通のクロスバイクに乗車している感覚に近いのです。
これは車体重量を約18kgまで軽量化できたことがかなり大きいのではないかとみています。
タイヤ幅はクロスバイクとしては少し太めの40mm幅(40c)。
この幅のおかげで身体への振動がマイルドに感じる上に、安定感もあって走りやすい!
もっと安定感が欲しいと感じる方は、標準装備のフェンダーを外すことで最大50mm幅まで拡大できます!
また、標準装備のグリップ・XR Endurance Compの握り心地もとても良い!
羽根のような部分で手のひらを支える構造になっています。
こういった形状のグリップって径が太くなりがちですが、これは細身のまま羽根がついた形になるので手が小さめの方も握りやすいと思います!
手首をしっかりとサポートしてほしい方や、手が大きめの方は羽根部分が大きいSatellite Elite GripやXR Endurance Elite Recycled GripのLサイズへの交換がおすすめです。
FXシリーズと比較するとやはり重さを感じますが、それでもそのままの状態で十分乗れてしまうなと思うほど乗りやすかったです。
さて、ここからはアシストオン状態でのレビューに参りましょう。
まずは平地から。漕ぎだしは…あれ?アシストされない???
それもそのはず。FX + 2のアシストユニットはリアホイール(ハブ軸)についているため、ホイールが回転しないとアシストをしないのです。
そんなシステムのため、漕ぎだしはギア操作は必須。ホイールが1回転する頃にはアシストが効きはじめ、巡航中はじわりじわりとアシストされます。
ガンガン強くアシストされるというよりは、「自分の脚力も少しだけ使いつつ、楽ができる」という感覚が近いですね。
続いて坂道でのテストです。
平地と同じくすごく強くアシストしてくれるとかは感じないのですが…平地と変わらない感覚で、脚力もあまり使わず自然に走れてる。さりげなくアシストしてくれているんだと実感できました。
なんだかさらっとした文章になってしまいましたが、これ本当にすごいなって感動したんですよ!
でも私の語彙力ではこの感覚を文章に起こすのがすごく難しい…!この感動はぜひ試乗をしてご体感いただきたいです!
坂道を登り切った先で一休みして、ふと横を見ると…おや??
あれはまさか…
激坂!!!!
今登った坂よりはかなり短いけれど、けっこうな傾斜!しかも車通りがほぼないから安心してテストできるのでは…これは登ってみるしかない!!!
…というわけで激坂チャレンジです!
ただこの坂、ちょっと場所が悪くて角を左折してすぐ傾斜が始まります。
歩行者の方が通る可能性がある場所なので、安全を考えると助走をつけてのスタートは難しい。そのため、坂の始まりから停止した状態でスタートしなければなりません。
前記した通り、ホイールが回転しないとアシストしてくれないという特性と、かなり勾配がキツイため座った状態からの漕ぎだしは厳しかった…。
ということで、たち漕ぎ(ダンシング)からのスタートです!
乗車中の写真を撮影してもらいそびれたので、代理で店長・中里が乗車中の写真になりました。ちゃんと私も乗ってますよ!
驚いたのはたち漕ぎのしやすさ。
Verve + 2やAllant + 8はクランク(ボトムブラケット)部分にアシストユニットがついていて、踏み込んだらアシストが即反応・強力パワーを発揮してくれる!というのがメリットだったのですが…たち漕ぎの時にアシストを一番弱くしても強力すぎるので、重ためのギアにしても脚がから回ってしまってすごくやり辛かったんです。
それがFX + 2だとほどよいアシストのおかげか、その怖さがない!しかも脚が疲弊することなく坂を登れました!
坂道があまりないところだとたち漕ぎするシーンが少ないから、メリットあんまり感じないかも…と思う方もいらっしゃるかもしれません。
サイクリングである程度の距離を走ると足への負荷分散や、お尻への圧迫感解消のために立ちこぎしたい!というシーンもあるので、意外と役に立つんですよ!
ここまでサイクリング車としての性能をご紹介しましたが、FX + 2は街中にも使いやすいんです。
装備しているリアラックは積載重量25kgまで対応。写真のようにバッグをつければたくさんお買い物しても大丈夫!
走行中もスタートだけギアを軽くしておけば、平地ではアシストがあるので重さを感じません!
また、リアラックへの荷物積載時、普通のクロスバイクよりも安定して走れることに気がつきました!
クロスバイクでリアラックにたくさん荷物を積むと、フロントホイール側が軽すぎて後ろに引っ張られるような…そんな不安定感が出るんです。
FX + 2はバッテリーがダウンチューブ内に収められていること、更にフェンダーが付くことでフロントホイール側の重量が増します。
それにより全体の重量バランスが取れるので、たくさん荷物を載せても安定感があったのではと思っています。
乗ってみて、よりスポーツバイクらしさを極めたeバイクだと感じました。
程よいアシスト力のおかげで楽になりすぎず運動強度も保てるので、しっかり運動はしたいけど、身体への負担や体力面で心配という方にはすごくバランスの良い仕上がりだと思います。
前作のVerve + 2などはガンガンアシストされて、ポジションや反応性、重量以外シティサイクルのアシスト車との違いがあいまいなところが、明確にスポーツ用!という住み分けができているのがすごく好印象でした。
その一方で、とにかく楽にスピードを出して走行したい!という方には向いていないように感じました。
今回、バッテリー持ちについては走行時間の確保ができなかったため書けなかったのですが、近いうちに書けるよう計画中です。
その時にはこの記事に追記する形で更新予定ですので、お楽しみに!
この記事を見て気になったら試乗がオススメ!
相模大野コンセプトストアにFX + 2 Staggerを、湘南藤沢店・本厚木店にFX + 2とFX + 2 Staggerをご用意しています。
ぜひお近くの店舗で、この性能をご体感ください!