- 2024.10.28
- [10/28追記 藤沢店展示分は完売]電動クロスバイクFX+2が特大セール中!
クロスバイクにもディスクブレーキ搭載モデルの数が増えてきました!自動車など他の乗り物でも採用されているブレーキ方式ですが、クロスバイクではどんなメリットがあるか調べてみました!気になる2019年モデルをご紹介!
・クロスバイク「FX」のディスクブレーキ版 VS Vブレーキ版
・トレック「FX Disc」の2018/2019年モデルの変更点
ディスクブレーキに対して、自転車でよく採用される方式(ホイールリムをゴムで挟み込む)を「リムブレーキ」と呼んでいます。この「リムブレーキ」に比べて「ディスクブレーキ」は制動力が高く、雨天などの環境変化にも強いと言われています。
更に、ディスクブレーキにも種類があります。代表的な2つの種類のメリット・デメリットをご紹介します。
ブレーキ本体と操作レバーがワイヤーで接続されている方式です。メリットはメンテナンスの容易さです。ワイヤー交換は時間がかかりません。トラブルになっても比較的早く修理することができます。
デメリットもワイヤーに関係しており、錆びや汚れに弱いワイヤーが劣化することによって、ブレーキの制動力低下や動作不良をまねくことがあります。
ブレーキ本体と操作レバーはホースでつながっており、中にはオイルが充填されています。オイルがホース内を移動する際にかかる「油圧」を制動力に変える方式です。
メリットは、「制動力が機械式より高い」「メンテナンスサイクルが長い」など複数あります。ワイヤーと違い外部環境の影響を受けにくいので、一度セッティングしたブレーキは常に軽いレバー操作感で確実に動作します。
デメリットは、しいてあげるならば「メンテナンス費用の高さ」でしょうか。1回の交換料金がワイヤー交換の料金に比べると高めに設定されていることが多いです。ですがメリットの欄に書いたように、そもそもメンテナンスサイクルが長いのでトータルコストはあまり変わりません。
2018モデルに登場した「FX2 Disc」「FX3 Disc」、リニューアルチェンジした「FX S4」、そして上位モデルの「FX S5」「FX S6」と、5種類ものディスクブレーキ搭載クロスバイクが登場してきました。
ここでは、リムブレーキ仕様がある「FX2」「FX3」を対象に、それぞれの違いをチェックします。
※FX2/FX3のリムブレーキ仕様は、多くのクロスバイクに採用される「Vブレーキ」方式となっています。
一般的に導入コストが高いと言われるディスクブレーキ。リムブレーキ仕様との価格差を調べました。
■FX2
FX2(ディスクブレーキ) | 64,800円(税込) |
FX2(リムブレーキ) | 61,560円(税込) |
■FX3
FX3(ディスクブレーキ) | 84,240円(税込) |
FX3(リムブレーキ) | 77,600円(税込) |
油圧式ディスクブレーキを搭載したFX3は約6,000円、そして2019年モデルで油圧ブレーキへ変更したFX2は約3,000円の価格差があることがわかりました。
以前、FXシリーズのディスクモデルが出たときは同グレードのリムブレーキ仕様車に比べ、8,000円近く高かった※1ことを考えると、2019モデルは引き続きディスクブレーキモデルの価格上昇がおさえられているとみていいでしょう。
※1:2014年「7.4FX」「7.4FX DISC」の価格差が8000円でした。
ディスクブレーキ搭載のFXで街中を駆け抜けよう!
昔から「ディスクブレーキにすると、車重は少し重くなる」と言われています。これは諸説あるのですが、店頭にあるそれぞれのモデルの同じフレームサイズで計測してみたいと思います。
■車体重量比較(FX3/Lサイズフレーム)
FX3(ディスクブレーキ) | 11.7kg |
FX3(リムブレーキ) | 11.0kg |
結果は、うわさ通りディスクブレーキ仕様が重たい結果となりました。なぜこうなるのか各部をチェックして理由を推測してみました。
1.ディスクブレーキの部品点数が多いため
2.フレームにディスクブレーキの高い制動力に対応する強度を持たせてあるため
というポイントが重量増加の要因となっていると考えられます。700グラムの重量増は軽さを重視するクロスバイクではおおきなものとなります。
一方で安定したブレーキフィーリングを得られるため、どちらが良い/悪いと素直に結論を出すのはむずかしいです。
2018モデルの傾向をみていると、非常に多くのかたがディスクブレーキタイプのFXをご契約されていきました。これを受けて、メーカーとしても大きな方針転換がありました。
2019モデル「FXシリーズ」の全ラインナップをチェックしてみると
■FX2 Disc → 油圧ディスクブレーキ化
■FX3 Disc → リムブレーキ版よりカラーラインナップが豊富に
■FX S4 / S5 / S6 → ディスクブレーキラインナップのみ展開
というように、2018モデル以上にディスクブレーキのラインナップを増やしていることが分かります!
これからクロスバイクをご購入されるかたは、これまで以上にディスクブレーキに注目していくと良いと思います。
※実際の試走は、ヘルメット着用のうえ行っております
※試走レビューは2018モデルで行ったものを掲載しています。
当店スタッフの古舘が、約50kmのサイクリングでFX3ディスクの実力を試してきました。各ポイントの感想をレポートいたします。
参考リンク:サイクリングのレポート記事
50kmのサイクリングなら楽に走ることができました。ハンドルバーは専用グリップのおかげもあって、手首や肩回りのストレスが少ない印象です。
今回のコースは少々キツい上り坂もありましたが、9速ギアでも対応できました。ロードバイクほど速く登ることは難しいですが、一定ペースを保って坂道をクリアできる印象です。
今回乗車したFX3は油圧式のディスクブレーキでした。指一本で車体をブレーキできるので、信号にさしかかったときのブレーキ操作は非常に楽でした。
よくディスクブレーキは「車輪がロックしやすい」という事をおっしゃられるかたがいらっしゃいますが、ブレーキ特性も向上しており、急制動でも車体がコントロールできます。
先の二つのポイントに加えて、通常モデルのFXと「違う」と印象に残ったポイントをご紹介いたします。
■ダンシング(立ちこぎ)のレスポンスが良い
ダンシングしたときにパワーロスが少なく、軽快に進む印象です。これは前輪の固定が「スルーアクスル」というMTBで主流の方式に変わり、横剛性(横方向へのねじれ耐性)がアップしたためと思います。
それでは、ディスクブレーキを搭載したトレックのクロスバイク「FX」各モデルをご紹介したいと思います!
関連記事:[2019/2020モデル]TREK(トレック)のクロスバイク「FX」スペック・価格まとめ
★フレーム:高品質(ALPHA ALUMINIUM「Gold」シリーズ)
★価格:リムブレーキ仕様と同じ価格
★ブレーキ方式:機械式ディスクブレーキを採用
★モデル:女性モデルが新登場!
カラー:マットトレックブラック
カラー:トレックホワイト
カラー:マイアミグリーン
カラー:ソリッドチャコール
★フォーク:カーボンフォークが乗り心地の良さを演出(FX2はアルミ製)
★ホイール:フロントに固定力の高い「スルーアクスル」採用
★ブレーキ方式:油圧式ディスクブレーキ(シマノ製)を採用
カラー:マットトレックブラック
カラー:クリスタルホワイト
カラー:ヴァイパーレッド
カラー:ボルト(イエローグリーン)
カラー:エラホワイト
カラー:マットトレックブラック
★10段変速:リア10段変速によりスポーティな走りを実現。
★ホイール:フロントに固定力の高い「スルーアクスル」採用
★ブレーキ方式:油圧式ディスクブレーキ(Tektro/フラットマウント)を採用
★女性モデル:ディスクブレーキ搭載+女性専用設計
カラー:マットメタリックガンメタル
カラー:マットアントラシート
★フレーム:フルカーボン+衝撃吸収システム「ISO SPEED」搭載
★10段変速:リア10段変速によりスポーティな走りを実現。
★ホイール:リアにも固定力の高い「スルーアクスル」採用(FX4Sからアップグレード)
★ブレーキ方式:油圧式ディスクブレーキ(Tektro/フラットマウント)を採用
カラー:マットトレックブラック
★フレーム:フルカーボン+衝撃吸収システム「ISO SPEED」搭載
★11段変速:ロードバイク並みの変速システム。(FX S5からアップグレード)
★ホイール:フロント+リアにも固定力の高い「スルーアクスル」採用
★ブレーキ方式:油圧式ディスクブレーキ(Tektro/フラットマウント)を採用
カラー:マットドニスターブラック
[関連リンク] FXシリーズ(2020年モデル情報はこちら)
[関連リンク] スポーツサイクル購入時の必須アイテムは? そして予算は?