- 2020.06.12
- [ダイエット・ボディメイク]食事&運動(サイクリング/筋トレ)で減量しよう!
運動には、様々なものがありますが、ダイエットにおいては「2つのグループ」に分けることが出来ます。
それが「有酸素運動」と「無酸素運動」です。この呼び名は聞いたことがありますよね。
この二つの運動グループの最大の違いは「筋肉を収縮させる際に、酸素が必要かどうか」という区切りになっています。
代表的な運動としては、ウォーキング、ランニング(ジョギング)、水泳そして、サイクリングもこのグループに含まれます。
一般的には「30分以上連続して運動できる種目」が有酸素運動に該当するといっても大きな間違いではないでしょう。
さて今回は、有酸素運動のメリットとデメリットについて解説していきたいと思います!これを知って運動に取り組めば、効率UP間違いなし!
筋肉は、運動するとき(筋収縮)に「ATP(アデノシン3リン酸)」という化合物をエネルギー源としています。
しかし、筋肉内に貯蔵されているATPはごく少量のため、運動がはじまると体の中にあるエネルギー源を変換して、ATPを生成することで持続的な運動を可能としています。
ATPの生成には3つの回路があります。
「ATP-CP系(8秒以下の瞬発力につながる)」
「乳酸系(=無酸素)(1分程度のパワー出力)」
「有酸素系(1分以上の長時間の筋収縮に対応)」
このうち、有酸素運動ではその名の通り「有酸素系」回路を経て、ATPを生成します。
無酸素系やATC-CP系と比べ、有酸素系では唯一エネルギー源として「脂肪」を利用します。
つまり、運動カテゴリの中で直接脂肪をエネルギーとして利用できるのは「有酸素運動」だけとなります。
ただし、有酸素運動で消費できる脂肪量というのはあまり多くありません。(かなり大雑把ですが、1時間程度では20グラム程度の消費量)
…ちょっと難しい話になりましたが、有酸素運動とそれ以外の運動では体の中で扱うエネルギー源が異なるということを覚えておいてもらえれば大丈夫です!
ダイエットをする上で、有酸素運動を取り組んでいくメリットについてご紹介していきたいと思います!
有酸素運動は、比較的長時間の運動を行うことが可能です。また、継続的(週〇日のように)に行いやすい運動のため、一日の総消費カロリー(=活動代謝量)を増やすことが出来ます。
食事管理が上手くいっていると、有酸素運動はダイエットに有効な手段です。
有酸素運動は、酸素の取り込みが必要なため、肺機能の強化が見込まれます。また、酸素を取り込むためには末端の毛細血管を張り巡らせる必要があるため、末梢血管の能力が高まります。
メリットもある有酸素運動ですが「万能」ではありません。ダイエット上のデメリットになりうるポイントもお伝えしましょう。
有酸素運動に取り組むかたは、慣れてくると運動強度を上げていく傾向があります。
これ自体は悪くないのですが、あまり強度を上げすぎて瞬発力を断続して利用するような運動ペースになると、それは「無酸素運動」域に入ってしまうことがあります。
そうすると運動種別が異なりますので、期待したメリットが得られなくなりますので要注意を。
ちょっと気の早い話なんですが、ダイエット完了後の段階までに特定の有酸素運動のみに特化していると、後の体系に影響してしまいます。
エネルギー消費量の多い有酸素運動は、高頻度・高強度で行い続けると「必要のない箇所の筋肉をそぎ落としていく」傾向があります。
マラソンランナーは足回りにはしっかりと筋肉がついていますが、腕や胸の筋肉がないのをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。
逆に、続けている有酸素運動のパフォーマンスは上がっていくので、そこらへんはご自身との相談にもなりますね。
今回は運動種別のうち、「有酸素運動」について解説しました。
・有酸素運動とは「長時間可能な運動」と覚える
・有酸素運動には「活動代謝量の向上」「心肺能力の向上」が期待できるが、意識して運動をしないと期待した効果が望めないことがある