- 2023.04.17
- はじめての〇〇
「3年ほど乗れずに置いておいた」とおっしゃるクロスバイクの修理にご来店のTさま。
お見積りを担当したスタッフ中尾が状態を拝見しながら、今後どのようなご用途でお使いになるかインタビューしていきます。
メダマンシールが貼られた車体。2016年モデルです。
うーん、汚れの固着やホコリの詰まり具合が激しい・・・
お客さまにもご了承いただき、オーバーホールを行った場合の見積もりを作成していきます。
ちばサイクルでは車体お持ち込みの段階でおおよそのお見積りを立て、ご了承いただいたらその場でお預かりします。
納期は約1週。ご用命の多い時季は最長3週ほどお時間をいただいて作業をおこないます。
まずは車体の写真撮影から。お持ち込み時の状態を撮影し、アクセサリーなど元の位置に戻すために記録します。
シートポスト位置は特に重要なため、シートクランプ上にマスキングテープを貼り再組立て時高さをセッティングする際の目印とします。
フレームからすべての部品を取り外します。
フレームはヘッドベアリングも清掃するため、メインフレームとフォークに分解します。
普段見ることのないボトムブラケット(ペダルが取り付けてある歯車の、根っこの部分です)は新品のときはグリスが塗られキレイな状態ですが、砂や水を噛んだ状態で走行を続けるとこの通り。アルミフレームの地の色(シルバーカラー)が見えません。
ホイールは前後とも、カセットスプロケットや軸を外し、内部を清掃します。グリスが劣化して変質・変色をしていますね。
洗浄剤入りのお湯を吹き付ける高圧洗浄機で、汚れた部品を清掃していきます。
ハブ内部はもちろん、スポークが交差したところもすっきりと洗い上げます。
Before/After
フレームは洗浄機に入らないサイズのため、手作業で清掃します。表面が曇ったような汚れには研磨剤を用いるなど、清掃溶剤や道具は各6種ほど使い分けて清掃を進めます。
清掃も終わりに近づいてきました。
清掃を終えた部品は、分解したものをグリスなどを封入しながら元戻しし、交換部品があれば新しいものをインストールしてからフレームに組み付けていきます。
こちらの車体では、タイヤ、チューブ、リムストリップ、ブレーキシュー、チェーン、ボムブラケット、ワイヤー4系統と、ほぼすべての“消耗品”と呼ばれるアイテムを交換しました。
リム幅に合ったリムストリップ/全天候向けタイヤAW1
組み立て精度を上げるため、ちばサイクルでは自転車技士資格所持者の二重チェックをおこなっています。湘南藤沢店には現在4名の技士資格者が在籍しています。
組み立てた後は屋外を走る試走チェックをおこないます。体重がかかった状態で走行することで実際の走行に問題がないかチェック・修正をおこないます。
新車のような輝きと性能を取り戻した7.4FX!お客さまも喜んでくださりました。
ちばサイクルでオーバーホールをお受けいただいた車体にはその証として「ちばサイステッカー」を貼付しております。
このステッカーが目印となり、ちばサイクル全店で無料の点検調整をいつでも受けていただけます。
いかがでしたか?今回は部品ごとのBefore/Afterを多く撮影してみました。今後は、普段見られない作業の様子を覗き見するような感じでブログをUPしていきたいと思います。
お客さまの笑顔を思い浮かべながら書いていきますので、お楽しみに!
(スタッフ中尾)