メーカーが1年に1回または3000kmに1回の頻度で推奨している車体のオーバーホール。最近はクロスバイクに乗車されている方にも浸透してきていて、定期的に受けていただいている方も多くいらっしゃいます。
でも、オーバーホールって車体以外にもできる部分があるってご存知ですか?
今回はちょっと意外な部分?!ペダルのオーバーホールをご紹介します!
ペダルの軸にもホイールの軸(ハブ)やボトムブラケットと同じように、ベアリングが入っており、潤滑剤として粘度の高いグリスがたっぷり塗布されています。
使用していると徐々にグリスが汚れで真っ黒になっていきます。これが進行すると下記のような症状が発生します。
・ペダルを踏み込んだ時にきしむような異音
・グリスの汚れによるベアリングや軸などの痛みや破損
・軸のがたつき
この症状が進行するとパーツの交換や、最悪の場合ペダル自体を買い換えなければいけなくなってしまう…というわけで、ペダルも定期的にオーバーホールが必要になります。
今回SHIMANO(シマノ)のビンディングペダルのオーバーホールを承りましたので、その様子を大公開します!
今回はこの片面フラットタイプのSPDペダルをオーバーホールしていきます。
まずは専用工具を使用してペダルから軸を外します。
そして軸をさらに分解!全部で9種類のパーツで構成されています。
ベアリングはかなり小さなものが2か所に入っています。
傷みや欠けがないかを一つ一つ確認し、洗浄します。
軸やベアリングなどについた汚れや古いグリスを洗浄します。
清掃の後はグリスアップして組み立て。ここでペダルの回転を左右する「玉当たり調整」を行います。
この玉当たり調整はパーツの締め具合で回転を調整するのですが、この調整を間違えるとがたつきが出てしまったり、回転が渋くなってしまいます。
ミリ単位での微調整を行い、適正な状態にします。
そして軸をペダルに戻して完成!新品のような回転になりました。
ペダルオーバーホールの頻度ですが、これはお使いのペダルや使用状況によって異なります。
また、中には保証の規定などによってオーバーホールが行えないペダルもあります。
自分のペダルはどうなんだろう?という方は、ご相談に乗りますのでスタッフまでご相談ください!
他店購入のペダルでペダルオーバーホールのみの場合/5,400円
ちばサイクルでご購入のペダル・車体オーバーホールと同時に行う場合/3,240円
※ペダルオーバーホールのみをご希望の場合、他店購入のペダルに関してはペダル脱着工賃(1,080円)が別途掛かることがございます。