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SHIMANO(シマノ)チェーンの種類 / 互換性と選びかた

駆動の要となる「チェーン」…気にしたことありますか?

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今回のテーマは、シマノ製「チェーン」です。自転車は前後のギアがチェーンによって接続されており、駆動力である「人の力」をホイールへ伝え、そして地面に伝達することで前に進みます。6速・7速・8速・9速・10速・11速、そして12速まであるスプロケットに対して、チェーンの種類&互換性はそして価格はいかに?

 

チェーンはギア段数によって「専用品」がある

これまでに愛車のチェーンを交換されたことがあるなら、気づいていると思います。それはチェーンはどれでも使えるわけではないということ。では、ここでチェーン選びのポイントを示したいと思います。

チェーン選びのポイント

■リアのギア段数

チェーンはリアのギア段数によって使用できるかどうか判別することができます。これは「チェーンプレートの厚み」が関係しているためです。

8速のスプロケットに比べると、10速や11速のスプロケットは、歯の厚みが薄くなっています。台座の寸法は大きく変わらないのにギアをたくさんつけようとすると薄くするしかないわけです。

したがって、歯とかみ合うチェーンプレートも薄くなり、チェーン自体の幅も狭くなります。

■シマノチェーンのギア段数区分

6/7/8速用
9速用
10速用
11速用
12速用

 

それぞれのギアに対応するチェーンを使用しないと変速不良が起こるほか、チェーンが歯にかみ合わないこともあります。

 

■ロードバイク or マウンテンバイク対応 

先ほどの「ギア段数」のほかに「ロードバイク向け」「マウンテンバイク向け」と指定されたチェーンが販売されています。もちろん異なるものを取り付ければ不良が起きてしまう可能性があります。

しかし、ここでいう「〇〇バイク」は、車体そのものではなく組み付けられたコンポーネントをチェックしましょう。

「〇〇バイク向け」の指定が無いクロスバイクも、同じくコンポーネントによる判断ができます。

※この項目は、他にも使用するコンポーネントや世代によっても使用できるチェーンが異なることもあります。
詳しくは、シマノが提供している「互換性チャート」をご覧ください。

 

チェーンのグレードで何が違うのか

チェーンには対応品であることに加え、「グレード」分けされています。一番分かりやすいのが「デュラエース」「アルテグラ」「105」のようなコンポーネントと同じグループ分けをされているチェーンです。

では、グレードによって何が変わるのか。というポイントをご説明します。

チェーングレードによる違い

■防錆性能

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9速用のチェーン2種類を比較しました。写真上のCN-HG93は、下のCN-HG53に比べて、格上グレードのチェーンです。

まず色が違います。これは表面の処理が違うためです。CN-HG93亜鉛ニッケルメッキ処理を表面にほどこしています。この処理はサビが出やすい屋外などで使用される金属の腐食を防ぐために利用されています。

耐久性とコストの問題から、材料にスチール(鉄)を使う自転車用チェーンには表面処理は何かしら施されていますが、より性能の高い防錆効果を示す亜鉛ニッケルメッキ処理が上位グレードには施されています。

 

■変速性能

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数あるシマノチェーンの中でも、高グレードの製品には「SIL-TEC(シルテック)」というコーティングがほどこされたものがあります。

実は先ほどの亜鉛ニッケルメッキ処理と同様に、チェーン表面をコーティングする技術なのですが、実は変速性能にも影響するんです。

■シマノが比較したチェーンの「滑らかさ」その他に関するデータ

指標基準 指標&データ
(SIL-TEC / 亜鉛ニッケルメッキを比較)
滑らかさ ・スライド回転摩擦 / -60%
・走行中のノイズ  / -2.7dB
メンテナンス ・泥はけ性能 +30%
耐久性 ・耐摩耗性 +20%

引用元:http://cycle.shimano.co.jp/content/sic-bike/ja/home/customer-support/s-bike_function/sa-line/sil-tec.html

 

上のデータをみると、「スライド回転摩擦」が60%減っています。滑らかさは変速時、ギアからギアへスライドするときの摩擦を減らし、スムーズな変速完了に影響します。

亜鉛ニッケルメッキは「防錆効果」を高める処理がされていましたが、「SIL-TEC」は防錆効果に加え、変速性能もUPさせる効果をもちます。

 

■重量

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CN-HG901チェーン(中空リンクピンを採用)

チェーンは金属同士を組み合わせた構造のため、重量もあります。そこで一部の上位モデルでは重量を減らす工夫をしています。

先ほどのCN-HG53/93と比べると、上のCN-HG901はチェーンのコマをつないでいる「ピン」が中空構造になっています。通常、ロードバイク用チェーンはピンが114~116程度ありますので、軽さにつながる!というわけです。

 

■チェーンの重量(11速/114リンクの場合)

CN-HG901
(デュラエース)

247グラム

CN-HG601
(105)
257グラム

 

…たくさんあるんですが、10グラムの軽量化にとどまるようです(笑)

 

■価格

チェーンの価格帯は3,000円以下のものから、トップグレードのもので8,000円台です。価格改定が毎年のように行われますので、最新の価格情報は各ショップさんで確認されるのがよいです。

 

 

チェーン交換のときに「1グレード上」をお試しください

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上り坂などでちょっとした違いがわかるはずです

いかがでしたか?今回の記事がチェーン選びの参考になれば幸いです。

もし、チェーンを変えるタイミングがあるときは「1グレード上」のチェーンを使ってみてください!

日ごろのメンテナンスが楽になったり、上り坂などのハードなシチュエーションでも滑らかな変速でストレスなく進んでいくことができるはずです!

もちろん、当店では様々なシマノチェーンをお取り扱いしておりますので、交換のご用命まっています!(店長・東)