[ケースファイル]リムの摩耗に要注意?摩耗のチェック方法とは?
先日、車体整備のご依頼を受けて各部をチェックしていました。振れが気になって調整をしていると…上の写真で気になる場所が出てきました。「リム」の摩耗状態です。
リムにはブレーキシューが接触します。当然摩擦が発生しますので、双方が削られていくわけです。そしてその摩耗を検知するための「インジケーター」が用意されているのをご存知でしょうか?
こちらは新品のホイールです。中央に黒いラインが見えますね。これがリムのインジケーターです。他の接触面に比べるとほんの僅かに窪んでいます。
今回気になったホイールの拡大画像です。黒いラインが消え、逆に盛り上がっている事が分かるでしょうか?こうなるとブレーキシューの接触による摩耗が進んでおり、リムの強度がメーカーの定める基準を下回る可能性が出てきているのです。(おそらくそのまま使用するとリムが破断します。)
このインジケーターには大きく分けると2つあります。
・ライン型:今回のケースでご紹介したタイプ
・ホール型:ホイールの一か所に丸い窪みが設けられていて、その窪みが無くなると交換となります。
今回は2万キロ近い走行距離で発生しておりました。毎日自転車を使う方は、整備の際にリムの摩耗状態もチェックしましょう!