- 2024.10.04
- 究極の小ネタ
社長(以下ちばさん)ってば、最新のカーボンバイク「マドン SL5 gen8 / ジェネレーション8(第8世代という意味です)」を分解&分析&勉強中。
ちば「今回は自分が20代前半の頃からお付き合いいただいている方からのカスタマイズ依頼。毎度のことだけど、作るバイクのことはしっかり把握しとかなきゃね。」
ですね。・・・で、どんなカスタマイズなんですか?
ちば「本来105の12速仕様なんだけど、これをアルテグラ11速仕様、ホイールは超軽量、しかもワイヤー引きディスクにするんだ。めっちゃいいディスクをつけるよ!その工程をスタッフみんなも参考にしてもらおう、ってことさ。」
おお、それは楽しみ!よろしくお願いします!
まずはフレーム分析。マドンSLのフレーム(サイズM)はこの重量(1058g)。
※ヘッドパーツなし(画像左上)、BBおよび裏側のキャップなし(画像右上)
Fメカ台座あり(画像左下)、Rメカエンドあり(画像右下)での重量です。
次にフォーク。コラムトップにあるパーツを外した状態(下の画像)での重量を計ります。
372gでした。
ここでよく比較対象になるエモンダシリーズ(〜2024モデル)の数値を出しておきましょう。
エモンダSLR(540mm) フレーム+フォーク= 794+373g ちばサイクル実測値
マドンgen8 SLR(M/L) フレーム+フォーク= 796+350g メーカー公表値
※ マドンSLR gen7から約320gの軽量化
エモンダSL(500mm) フレーム+フォーク=1116+372g ちばサイクル実測値
マドンgen8 SL(M) フレーム+フォーク=1058+372g ちばサイクル実測値
※計測時の外し部品等について詳しくは以下のページでご確認ください。
ちばサイクル各店舗では新型マドンSL5 / SL6 を中心に試乗車を各サイズ揃えております。
最新のカーボンロードバイク、購入前にぜひ感動体験してくださいね!
フロントメカの直付台座は外せる仕組みになっています。
画像左:BB裏にあるこの大きな穴はバッテリーをフレーム内部に入れる時のものです。Di2のバッテリー内装時は、BB裏のネジ穴でバッテリーがフレーム内部に取り付けられます。
画像右:走行時はこのゴムパッキンでふさがれています。パッキンにもマドンの表記があります。
Rメカ台座は、曲がってしまっても交換できるようになっています。外す時の回す方向が逆ネジなので注意。
ワイヤー類が「ハンドル」→「ステム」→「コラムスペーサー」→「ヘッドパーツ」→「フレーム」へと
ほぼ隠れた状態で配置され、エアロ効果にも貢献する設計となっています。
その専用設計のコラムスペーサーがこちら。
左画像内、右がマドンのコラムスペーサー(左は普段使われているスペーサー)。エアロ形状をしています。
先端の三日月状のところをワイヤー類が通る仕組み。
コラムスペーサーはワイヤー類を入れやすくするために分割式になっています(画像右)。
ヘッドパーツの上玉押しは穴が空いていて、ここをワイヤー類が通る、という仕組みです。
画像はヘッドパーツトップキャップを外して撮影。
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今回インストールするグロータックのブレーキキャリパー、商品名「EQUAL」。
キャリパー、ケーブル、パッド等のトータル設計により、油圧式ディスクブレーキにも引けを取らない高い制動力を発揮し、さらには体重、好みに合わせてブレーキ力を調整できる。
超軽量ローターとして有名なKCNCローターとのカラーコーディネイトもピッタリ決まりそう!
※ローター直径140mm仕様で計測。
AEOLUS(アイオロス)ホイール群の最軽量モデル「RSL 37」フロント 600g / リア 725g
「Pirelli P ZERO Race TLR 700×26C。チューブレス仕様にします。
やっぱりベストマッチ!カラーがピッタリ揃いました。
シートポストおよびシートポストの穴内部にはいわゆる「カーボンペースト」など塗らないこと(トレックのオフィシャルマニュアルに記載がある)。
画像右の「シートピラー左側から出っ張っているパーツ(ウェッジという名称)」の上下入れ替えで、締め付けネジ位置を上下選択でき、さらに画像左の楕円の穴から見える締め付けネジの見える範囲でシートポストの上下ができる。楕円穴の下に小さく5.2Nmと記載がある。必ず守ろう。
シートレールは断面が「円状」「楕円状」の2種類がある。
例えばこの画像。使用しているサドルがカーボンシートレールの「楕円状」なので、それに合わせたシートレールクランプ(楕円用)を使う。
画像左:「7RND」直径7mmのround(円形)レール用。シートレールが通る部分が円状。
画像右:「7×10」とはシートレールが通る部分の直径が7mm×10mmの楕円状になっている、という意味。
マドンのシートピラーは「150mm」「190mm」の2つの長さが用意されていて
大きいサイズの完成車を購入(MLサイズ以上)するとロングサイズがついてくる。
また、別売にてサドル取り付け位置が20mm後方にオフセットされているものも販売されている。
マドンgen8は、フロントのディスクローター140mmには対応していない。
シマノをはじめディスクブレーキを製造しているメーカーの純正140mm用台座をフレームと
キャリパーの間に適正に取り付けても画像のとおりローターがキャリパーの奥まで入らないので要注意。
※画像は140mmローターを試してみたもの。ローターがキャリパーの奥までしっかり入っていないのが
一目瞭然。
ダウンチューブの中を3本のアウターケーブル(シフト2本、ブレーキ1本)が配置される。
各々のホースは軽量スポンジを使ってその中を通過させる。
これをしとかないと、走行振動時にケーブルがフレーム内部に当たって「パチン、パチン」と音が気になるので
やっておいた方がいい。
画像はアウターケーブル&スポンジの一つをお見せするためにBB下穴から出している図。
一般的に「ハンドルの取り付け」といえば左画像のようにネジが見える(正確には上2本のネジと下2本のネジが均一に見えるようにする)ものだが、右画像のラベルがついていた場合は要注意。上側のネジをしっかり締め付けてから下側ネジを閉める。
よって、上から見ると「隙間」がないことになる。
ステムキャップも専用品。ヘリの一部にボッチがあり、そこにステムの割りの部分が収まる。
ステム上にスペーサーを積む際はこのキャップは使えないので注意。
ボトムブラケットの取り付け。一見ベアリングだけあれば、中の筒は軽量化のために外したくもなるが、
これがないとペダリング時のクランクの回転でケーブル類を傷めてしまう。結構大事なパーツだったりする。
必ず取り付けよう。
「DAY2」で紹介したヘッドパーツ上玉押しからハンドル上に「ニョキッ」と配線を出した(画像左)。
この配列もマニュアルには記載があるが、今回はグロータックの「ハードタイプアウターケーブル」を
できるだけ使ってブレーキ性能を高めたいので「ブレーキケーブルのカーブが一番きつくならない配列」を
心がけた。画像右はキャップをした後のもの。ケーブルが綺麗のおさまってかっこいい!
・ハンドルとステムの高低差を考慮して選んだMサイズフレーム(今までのサイズ表記で540mm相当)をベースに使用。
・ステムは120mm、ロングシートポスト(レールオフセットなし)仕様。コラムはカットせずにカーボンコラムスペーサー(5mm×4枚)を乗せてハンドルの上げ幅を確保。
ディスクローターは前160mm、後140mm
総重量はご覧のようになりました。
完成の図。
ちばサイクルコンセプトストアは相模原市南区にあります。
小田急線相模大野駅から徒歩10分です。
ぜひお立ち寄りください!
〒252-0303
神奈川県相模原市南区相模大野5-25-4
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E-mail:medaman2@chibacycle.com
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その他の店舗でも、同様のサービスが受けられます。
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