[クロスバイク・ロードバイク専門店]ちばサイクル > コンセプトストア店舗情報 > コンセプトストアブログ > 初心者向け > [後編]チェーン回りから異音や動作不良が…原因と解消法をチェック！

コンセプトストアブログ

[後編]チェーン回りから異音や動作不良が…原因と解消法をチェック！

初心者向け
2025年01月04日

2025年01月04日
初心者向け

お待たせいたしました！

前回のブログでは主にチェーンに発生する症例を主体にご紹介しましたが、今回はその続きをご紹介いたします。
最後までご覧いただけますと幸いです。

こんな状態になっていませんか？各部をチェック🔍vol.2

⑤ディレイラーの調整ズレ

変速機の動作はワイヤーと調整ボルトによって制御されています。
ワイヤーはギアチェンジの度にわずかながらも少しずつ伸びていき、だんだんとギアの入りが悪くなってきます。
そうなるとペダルを漕ぐたびにチェーンや後ろの変速機あたりから「チャリチャリ」という音がしたり、ギアの決まりが悪くなります。

ワイヤー伸びは乗車頻度や変速回数などによりますが、定期的にショップで確認していただくことが吉。
また極限まで使用したワイヤーは、変速レバー内部やディレイラー側のワイヤー締結部分でほつれたり、断線してしまうリスクも高まります。

⑥ディレイラーハンガーの変形

ディレイラーハンガーはフレームとディレイラー本体をつなぐパーツであり、転倒や衝突などでディレイラーに大きな衝撃が生じた際に、このディレイラーハンガーが変形することで、フレームに伝わるダメージを最小限に緩和し、フレームとディレイラーを破損から護る役割を果たす重要なパーツです。

ただしディレイラーハンガーが変形した状態のまま乗車すると、正常時とはチェーンが通るラインが変わるため、
異音や変速不良を起こしたり、ホイールがディレイラーを巻き込んでしまったりと、とても危ない状態になってしまうため、
ディレイラーハンガーが変形してしまった場合は、曲げ直し修正や交換をすることで解消しましょう。

なおこのパーツは、メーカーやモデル・年式などにより形状がさまざま存在しますのでご注意を！

⑦プーリーの摩耗・変形・破損

実はディレイラーについている2つの歯車(プーリー)も走行やスムーズな変速に欠かすことができないパーツです。
写真右側の赤丸で囲っている部分はプーリーの歯が変形してしまっている状態なのがお分かりいただけるでしょうか。
プーリーが変形することでチェーンが不必要に乱れ動き、チェーン落ちや変速不良・異音といった症状の発生原因に繋がります。

またプーリーの損耗加減は、オーバーホールなどで分解したときに発覚することが多いため、こまめにオーバーホールを受けていただくことをオススメしています。

[関連リンク]メンテナンス

⑧チェーンリング/スプロケットの摩耗・変形

スクリーンショット 2024-03-28 134211

走行するために必要なギアであるチェーンリング/スプロケットは、徐々に削れ、摩耗してきます。
これは前回のブログでご紹介した症例「④チェーンの変形/破断」の通り、チェーンの劣化によってギアも削れていき、鋭利に尖ってしまったり、欠けてしまったりします。
これによりチェーンとの噛み合わせが悪くなり、ペダルを踏みこむたびにチェーンが「ガクッ」とギアから滑るような症状(歯飛び)が発生します。

この症状が生じた場合、チェーンを交換することで解消することもあれば、後ろのギアあるいは前のギアもしくはその両方のギアの交換を同時にしなければ解消しない可能性もあります。