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【アーカイブ】違いを分析!2018/2019年モデル エモンダSL5Disc / SL6Disc / SL6DiscPro

TREKの軽量カーボンフレームにシマノ(Shimano)アルテグラ搭載の「Emonda SL6Disc(エモンダ SL6 ディスク」「Emonda SL6Disc Pro(エモンダ SL6 ディスク プロ)」。そして同フレームをベースにシマノ105搭載の「Emonda SL5ディスク」。このページでは、これらロードバイクの違いを分析。さらに旧モデルからの変更点・価格・カラーをまとめます。

目次:2019年モデル

2019モデル:カラー / 重量

2019モデルと2018モデルの違い・分析

目次:2018年モデル

2018モデル:組み立て前のおさらい・検品と分解

2018モデル:重量分析

ちばサイクルのロードバイク組み立て風景

 

2019年モデル

2019年モデル:カラー / 重量

EmondaSL6_19_24012_A_PrimaryEmondaSL6_19_24012_B_Primary

エモンダSL6
カラー:Matte Trek Black/Metallic Gunmetal
カラー:Rage Red/Onyx Carbon
重量:7.53kg(56cm)

EmondaSL6Pro_19_24013_A_Primary

エモンダSL6プロ
カラー:Matte Trek Black/Metallic Gunmetal
重量:7.3kg(56cm)

EmondaSL6Disc_19_22109_B_Primary

エモンダSL6ディスク
カラー:Rage Red/Onyx Carbon
重量:8.1kg(56cm)

2019年モデルのエモンダSL6 / SL6Proは、エモンダSL5と全く同じフレーム成型です。フレーム単体重量実測値は1157グラム、フォークは416グラム(いずれもフレームサイズ50cm)でした。これに対してエモンダSL6シリーズは、フレーム重量は同じ(1157グラム)ですが、フォークは異なるものを使用しているので、かなり軽いです。エモンダSL6Discは、ディスク取り付け穴がある点で、重量差が微妙に生じます。

2019年モデルと2018年との違い・重量分析

エモンダSL6 / SL6Proはカラー変更があった以外は大きな変更点がありませんが、ディスク仕様が追加となったので、この部分にフォーカスをあてて重量チェックをしてみました。

※エモンダSL6 / SL6Proの違いは2018年モデルの章をご参考ください。

2018-IMG_0149

エモンダSL6Discのフロントフォークを計測。ここからトップキャップをとめるためのアンカーボルト重量27gを引き、純重量は386gとなります。
SL6 / SL6Proのフレーム・フォーク等(前年度計測済)と比較すると以下のようになります。

01

ディスク仕様のフォークはディスクキャリパーを取り付ける部分の補強・ねじ穴等の関係でリムブレーキ仕様のフォークよりも約80g重い、という結果になりました。

さらに詳しい分析として、以下の条件のもと各パーツ重量を表にしてみました。

確認方法:
①フレームとフォークは実測値。はずせるパーツはすべてはずした状態で計測しています。
②メーカー公表値を一部使用していますが極力実測を行ったので、去年度よりも精度があがっているとおもいます。
③完成車重量は計測器がアナログなので、100グラム以下の単位は誤差の範疇とする。
④「その他パーツ重量」は、単純に完成車重量からパーツ類合計値を引き算したものです。
※その他パーツに含まれるもの:ベアリング類(ヘッドパーツ、BB)、バーテープ、ワイヤー&アウター、ディスクホース、ミネラルオイル
フォークアンカー、ディレーラーハンガー、ケーブルガイド、ブレンダー、後リフレクター、保護キャップ
BB内カバー、ケーブル固定パーツ、ボトルケージ穴等のねじ類、ダミーキャップなど
※フレーム・フォークには塗装による誤差、すべてのパーツには製品誤差(重量にも多少は影響)がありますのでご理解ください。

03

いかがでしたでしょうか?

2018-IMG_0168

オールマイティに使えてコストパフォーマンスの高い「Emonda SL6」

レースまで使えるホイールを装備した「Emonda SL6Pro」

そして今がまさにトレンドのディスクロード「Emonda SL6 Disc」

関連リンク:ちばサイクルで試乗をしよう!

 

2018年モデル

2018年モデル:組み立て前情報・検品と分解

Emonda(エモンダ) SL6 2018年モデル
Emonda(エモンダ) SL6 2018年モデル  カラー:ヴァイパーレッド


Emonda(エモンダ) SL6 2018年モデル 
Emonda(エモンダ) SL6 2018年モデル  カラー:マットメタリックガンメタル

Emonda(エモンダ) SL6 PRO 2018年モデル 
Emonda(エモンダ) SL6 PRO 2018年モデル  カラー:マットメタリックガンメタル

emondasl6_2008_a  emondasl6_2008_b

3台のエモンダSL6(ひとつはSL6プロ)が届きました。開梱するとこんな感じ。スペースを無駄なく使い、しかも最低限の梱包材を使いつつ傷等がつかないように工夫されて収納されています。これらの梱包をはずして検品、まずはこのまま仮組してみましょう。

emondasl6_2018_g

最初にお見せしたカタログ上の写真との違いがふたつあります。気づきましたか?

ライドチューンドシートマスト(サドルの下のパイプ部分)とハンドルポスト(ハンドルとフレームをつなぐパイプ部分)の色がフレーム色からブラックに変更されてますね。こちらは初期のロットモデルのみの仕様ということになり、いずれカタログどおりのカラーで出荷となるようです(カラー交換受付等は行わないそうです)
2018年モデルはシートマスト、ハンドルポスト(ステム)共にブラックに変更となりました。

emondasl6_2018_i

「バーテープも最初から巻いてあるし、パーツもほとんど取り付けられてる。しかもワイヤー類もカットされてて、簡単に組み立てできそうだね!」
・・・いいえ、実はここから「組み立て」ではなく「分解」がはじまります。

emondasl6_2018_d
※お客様への納品前に分解検品中。さらにガラスコーティングのためマスキングされたエモンダSL6のフレーム

ポイント:なんで一度分解してから組み立てるの?・・・それはこんな理由からなんです。

「ひとつひとつのパーツの検品」:例えばホイール。必要に応じてタイヤチューブを取り外し真円度チェックをします。
「適正量のグリスを適切な場所に塗りなおす」:グリスの種類も様々。ちばサイクルがベストとするグリスを塗りなおします。
「ワイヤー類を最適長にする」:最適長だと変速/ブレーキの動作がスムーズなだけでなく、見た目も最高にかっこいいです!
「バーテープを巻きなおす」:ちばサイクルが納車するロードバイクはひとつひとつの巻き目まで、とてもきれいです!

2018年モデル:重量分析 

まずは各パーツの重量をすべて確認してみました。

確認方法:
①フレームとフォークは実測値。はずせるパーツはすべてはずした状態で計測しています。
②パーツ類はメーカー公表値。公表値がないものは下の画像のようにしてグラム単位で計測。
③完成車重量は計測器がアナログなので、100グラム以下の単位は誤差の範疇とする。
④その他パーツ重量は、単純に完成車重量からパーツ類合計値を引き算したものです。
※その他パーツに含まれるもの:ベアリング類(ヘッドパーツ、BB)、バーテープ、ワイヤー&アウター
フォークアンカー、ディレーラーハンガー、ケーブルガイド、ブレンダー、後リフレクター、保護キャップ
BB内カバー、ケーブル固定パーツ、ボトルケージ穴等のねじ類、ダミーキャップなど
※フレーム・フォークには塗装による誤差、すべてのパーツには製品誤差(重量にも多少は影響)がありますのでそれをご理解のうえ、以下の表をご利用ください。

emondasl6_2018_e emondasl6_2008_j

emonda_data

表の注釈です。
SL6 vs SL5・・・SL5装着パーツに比べて、どれくらいSL6装着パーツが軽いか?を示します。
SL6Pro vs SL5 ・・・SL5装着パーツに比べて、どれくらいSL6Pro装着パーツが軽いか?を示します。

水色:フレームとフォークの重量差がわかります。
黄色:タイヤチューブを含むホイール一式の重量差がわかります(スプロケットのぞく)。
オレンジ色:コンポーネントの重量差がわかります。
緑色:総重量の差がわかります。

・・・この表つくるのが予想外にすごく大変で、時間とられちゃいました。「役立った!」とおっしゃってくれる人がたくさんいるとうれしいのですが・・・

 

フレーム / フォーク重量比較

 almifork carbonfork

エモンダSL5とSL6(SL6Pro)では、フォークに112gの重量差がありました。同じカーボン製フォークなのにこの違いは?!これは「ステアリングコラム(フロントフォークがフレームに収まる部分。普段は見えない)の素材の違いです。SL5はこの部分が画像左のような金属製、SL6は画像右のようなフルカーボン製だからです。(※画像は説明用で、現物ではありません。)

ホイール重量比較

emondasl5_wheel


エモンダ
SL5のホイール重量は3368グラム(前後セット・タイヤチューブ含む)でした。
ボントレガー製チューブレスレディ(チューブレスとしても使用可能)リムを使用しつつ組み上げたホイールが使われています。
ボントレガー製R1タイヤを使用しています。

emondasl6_wheel


エモンダSL6のホイール重量は2550グラム(前後セット・タイヤチューブ含む)でした。
「パラダイムホイール」という、ホイールバランスをトータルでプロデュースすることにより「強度と軽さ」を兼ね備えたものに仕上がっています。SL5のホイールよりも818グラムも軽量になっています。もちろんチューブレスレディです。
この重量差は、実はホイールの製法の違いだけではなく、タイヤの違いも含まれています。SL6に使われているR2タイヤはボントレガー製R2タイヤ。R1タイヤとの重量差は前後セットで262グラムもあります。この差は、ビード部分(タイヤがホイールに引っかかる部分がワイヤー(R1タイヤ)でできているかケブラー / アラミド(R2)
でできているかの違いです。ちなみにケブラー(アラミド)ビードのタイヤは折りたたむことができますが、ワイヤーのものはできません。

emondasl6pro_wheel


エモンダSL6Proのホイール重量は2434グラム(前後セット・タイヤチューブ含む)でした。新製品の「Aeolus Pro3」が搭載されています。ホイールがリム高がある(ディープリムといいます)のにこの軽さが実現できるのは、カーボンでできているからです。SL5に比べると、なんと934グラムも軽量(タイヤ重量差含む)。
ロードバイクはホイールの外周を軽量化すると、劇的に軽く、そして速く走ることができます。この部分が約1キロ軽量化されるわけですから、このホイールを使うと別次元の走りができます。

ハンドル / ステム重量比較

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エモンダSL5のコックピット。「レースVR-Cハンドル」+「エリートステム」合計重量は452グラム


emondasl6_handle

エモンダSL6 / SL6Proのコックピット。「エリートVR-Cハンドル」+「プロステム」合計重量は399グラム


ハンドル・ステム重量差は53グラム。SL6シリーズのステムは、よく見るとカーボンを意識した網目模様のデザインが施されています。

コンポーネント重量比較

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エモンダSL5のブレーキセット(シマノ105)


emondasl5_105 
エモンダSL5のコンポーネント(シマノ105)


emondasl6_brake
エモンダSL6 / SL6Proのブレーキセット(ボントレガー)


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エモンダSL6 / SL6Proのコンポーネント(シマノアルテグラ)

エモンダSL6 / SL6Proに搭載される、新発売となったばかりの「アルテグラ(R8000シリーズ)」と「ボントレガーSpeed Stopブレーキ」のコンポーネントは、エモンダSL5(シマノ105を搭載)に比べてトータル235グラムの軽量化となります。

重量比較総評

こうしてエモンダSL5とSL6ではトータル重量差約1.2キロ(SL6Proだと約1.3キロ)が生まれます。この重量差はそのまま性能差にもなるだけに、悩ましい!

ちばサイクルのロードバイク組み立て風景

前半で紹介した仮組みのエモンダSL6Proを一度分解してから再組立てする。この章を読んでいただくと「なんで一度分解してから組み立てるのか?」をより理解していただけるとおもいます。

ポイント1:ひとつひとつのパーツ検品のため

emondasl6_2008n

たとえばホイールはタイヤチューブをはずして真円度・センターが正常に出ているか?などをチェック。他のパーツもすべてチェックして「ちばサイクル基準で合格品」のみを完成車組み立てに使います(NGの場合はメーカーに再送を依頼します)。

ガラスコーティングもパーツをすべてはずして行わないと、均一にムラなく塗布できませんから「分解」という作業は私たちにとってはしごく当然なのです。

ポイント2:適正量のグリスを適切な場所に塗りなおす

emondasl6_2008p 

グリスにも様々な種類があります。メーカー出荷の自転車各パーツに適正なグリスを塗布するなどして最適の状態でお客様にお渡しするのは、当然販売店の役目です。

画像はその一部を紹介したものです。左からそれぞれ
テフロングリス:シールドベアリングなどに使います。
アクアプルーフグリス:防水性グリス。雨の日でも走るヘビーユーザーの自転車にはこちらを使うようにしています。
ファイバーグリップ:ざらざらした粒子が含まれてるのでつるつるしたカーボンシートポストが確実に固定できます。
カーボンアッセンブリーペースト:ファイバーグリスと同じ用途に使用。それほど粒子が荒くない。
シマノのグリス:汎用性があるのでいろいろなところに使用。

ポイント3:ワイヤー類を最適長にする

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届いた状態のまま(画像上)とちばサイクル基準の最適長にカットしなおした後(画像下)だと「かっこよさ」が全然違う!一目瞭然ですね。

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アウターケーブルとインナーワイヤーの摩擦を極限まで低める(スムーズに動かす)ために最適なアール(カーブ)を描くようにミリ単位で意識してケーブルをカットする。すると自然と「かっこいいケーブル長」になるのです!

ポイント4:バーテープを巻きなおす

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バーテープの巻き目に注目(画像左上)。

「ちばサイクル的にはもっときれいに巻きたい!」そこでバーテープをはがした状態が画像右上です。

バーテープを巻く前の下地処理ってとても大切なんです。ケーブルをハンドルに沿ってしっかり固定することにより、ライダーの握力でケーブルが動いてしまうのを防げるし、固定されることによりブレーキ・変速性能が飛躍的にアップするので必須作業なのです。そこでちばサイクルの下地処理後がこちら(画像下)。この上に薄い両面テープを貼ってバーテープの固定力をアップさせてからきれいに巻いていくのです。

emondasl6_2008r

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「バーテープ巻くのが上手だね!美しさが違う!!」とよくお褒めの言葉をいただきます。もちろんうれしいのですが、プロですから当然なんですよね。・・・さて、仮組時のバーテープ状態に比べると数段美しい仕上がりとなりました。

emondasl6_2008x

エモンダSL6 / SL6Pro 試乗車完成!!

さあできあがりました!ちばサイクルは全国的にもかなりめずらしい「全展示車が試乗できるショップ」です。ご購入を検討中なら、まず試乗から!お待ちしております。

関連リンク:試乗プログラムのページ

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関連リンク:スポーツサイクル購入時の必須アイテムは? そして予算は?

参考リンク:金利無料プログラム