日本人に適したハンドルとは?
ロードバイクのドロップハンドルは様々な形状がある事をご存知ですか?
かつてはシャロー/アナトミック/アナトミックシャローという3種類の
ハンドルが世に出回っていましたが、近年ではアナトミックシャローが
圧倒的な支持を得ています。
その後、アナトミックシャローの中でも寸法が少し違うハンドルが
たくさん出てきましたが、「ショートリーチ&ショートドロップ」
タイプのハンドルバーに注目したいところ。
リーチ?ドロップ?
リーチとドロップに関してはこの図を見ていただければ分かるでしょう。
リーチとは「上ハンドルからSTIレバー取り付け部までの距離」
ドロップとは「上ハンドルと下ハンドルの落差」
そしてリーチとドロップはバイクセッティング上で次のような要素として
重要なものとなってきます。
リーチはSTIレバーを握ったポジション時の前傾の深さを決めます。
リーチが大きいものはステムを長くした時と同じで遠くにSTIレバーがある為
ハンドルが遠く感じてしまうのです。
ドロップは下ハンドルを使用するときの前傾の深さを決めます。
ドロップが大きいものはハンドルとサドルの落差が大きいため
高い柔軟性が求められます。
これまでハンドルバーは欧米人向けに製作されることが多く
リーチは85mm、ドロップは130mm前後に設定されているものがほとんどでした。
日本人の場合、男性でも小さな手の方や身長が小柄な方はバイクフレームが
あっていても、ハンドルバーのセッティングが出せないために
前傾が深いポジションを知らない間に取っていることもあります。
性能の高いショートリーチ&ショートドロップハンドル登場!
Domaneに装着され、話題を呼んだ快適性の高い「ISO Zone」ハンドル
これまではリーチ85mm、ドロップ125mmの設計でした。
これだと小柄な方は70mm、60mmと短いステムしか使えないこともあり
セッティングの妨げとなっていました。
これがこれまでのISO ZONEハンドル(VR-CFという形状です)
標準的なハンドルバーの形状ですね。
そしてこれが今年出てきた「VR-SFハンドルバー」
見た目でも明らかにリーチが短いのがわかりますね!
またドロップの幅は120mmと変化量はわずかですが、バー自体の形状が異なっています。
これは下ハンドル末端を長くすることで短いドロップ量でも、ダンシング時、
腕に上ハンドルが当たらないようにするための配慮なんです。
また、下ハンドルを握った状態でブレーキレバーを握るときもVR-CFハンドルに比べ
近い位置で握ることが可能です。
Bontragerのハンドルバーは軽量なのが特徴のひとつであるといえますが
今回のハンドルバーは実測重量、212g
軽いハンドルバーはダンシングの際、自然に腕を振ることができるため
バイクの反応性をあげるのに適したアイテムと言えます。
ハンドルを変えるだけで快適度20%UP!!
Bontragerの高いカーボン形成技術によってこのISO ZONEハンドルバーは
複雑な形状を取っています。上ハンドルの窪み。
これは何のために設けられたものでしょう?
答えはこの衝撃吸収パッドを入れ込むためのスペースです。
通常このようなパッドを入れ込んでバーテープを巻くとバーテープ
自体がかなり太くなってしまい、ハンドルを握りこめなくなってしまいます。
先ほどの窪みはパッドとハンドルの段差を無くし、自然な握り心地を
実現しながら、高い衝撃吸収性を生み出すハンドルに必要不可欠な技術なのです!
このようにハンドルバーひとつで、これまでとは全然違う乗り心地に
変貌するかもしれませんよ!?
気になった方は、是非店頭で実際に握ってみてください!
Bontrager RXL ISOZONE VR-SFハンドルバー
リーチ:75mm ドロップ:120mm
ハンドル幅:36~44cm
価格:29,900円