- 2024.10.28
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2018年3月追記:「54T」スターラチェットについて追記しました!
先日、オーバーホールを承ったお客様から面白いホイールカスタムのご依頼を承りました。対象は「DT SWISS/240Sロードハブ」が組み込まれたホイールです。ボントレガーの場合、アルミ最上位モデルの「RXL Road Wheel」「Paradigm Elite」や「AeolusD3ホイール※1」が対象となります。
※1:2015年以降マイナーアップデート後のアイオロスは36Tスターラチェットが組み込まれています。
今回交換するパーツはこちら!「スターラチェット」と呼ばれています。皆様のロードバイクはペダルをこいでいる状態から足を止めると、後輪が空転するような仕組み(フリー機構)になっていると思います。この仕組みを実現しているのが上のパーツなんです。
スターラチェットは2枚1組で使用します。この時、ペダルを正方向に踏み込むと、2つの歯がかみ合って、ホイールの空転をストップします。一方、ペダリングをやめた時や逆方向にペダルを回すと、2つの歯はかみ合うのを止めて、ホイールが空転するようになります。
そしてスターラチェットには、かみ合う為の溝(歯と呼んでいます)が用意されています。純正の状態はこの歯数が18と設定されています。ラチェットは円形なので、360÷18=20度毎に1つの溝がある事になります。その時、一つ問題が生じます。例えば、足を止めている状態からペダリングを始めると、バイクはすぐに進むでしょうか?答えはNOです。なぜならスターラチェットの歯が次にかみ合うポイントまで、ペダル→チェーンに伝達された力はホイールに伝わらないのです。つまりのところ、18Tのスターラチェットにはペダルから入力した力が伝達されない「間」が存在する。という事なんです。
今回のカスタムパーツは伝達しない「間」を少なくするためのパーツなんです!
左の写真をご覧ください。左が純正の18Tのスターラチェット。そして右が今回用意したものです。歯数は36Tと2倍になっています。歯数36Tなら360÷36=10度毎にラチェットがかみ合うポイントが用意されています。スターラチェットの大きさは全く同じなので…
純正品と比較してペダル静止状態から踏み込みを開始した時
半分の時間で駆動が始まる
ということなりますよね。つまり駆動性能が高まる。という訳です。
さてさて、理屈が分かったところで早速インストールしちゃいましょう!後輪の内部パーツはこんな感じで用意されています。この真ん中にあるスターラチェットを交換して…
このようにかみ合わせて、ホイール内部に収めます。作業時間は清掃を含めると約30分程度で終了します。後輪は内部のグリスが汚れている場合がほとんどですので、組換えの際には内部オーバーホール(工賃/2750円)を併せてオススメしております!
36Tよりもさらに空駆動時間を減らすことができる「54T」のスターラチェットを入荷しました!
ホイールの駆動性能の究極を目指すかたには54Tバージョンをおすすめしますよ♪
対応製品 | DT SWISS製ハブ フリーボディにスターラチェットを組み込んでいるモデル |
歯数 | 36T 54T |
付属品 | スターラチェット用グリス |
価格 | 36T:16,500円(10%税込) 54T:18,700円(10%税込) |