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Paradigm(パラダイム)やAeolus(アイオロス)ホイールの駆動性能を高めるDT Swiss36T/54Tスターラチェットとは?

2018年3月追記:「54T」スターラチェットについて追記しました!

 

ボントレガー他、DT SWISS製のハブをカスタマイズしよう!

 先日、オーバーホールを承ったお客様から面白いホイールカスタムのご依頼を承りました。対象は「DT SWISS/240Sロードハブ」が組み込まれたホイールです。ボントレガーの場合、アルミ最上位モデルの「RXL Road Wheel」「Paradigm Elite」や「AeolusD3ホイール※1」が対象となります。

※1:2015年以降マイナーアップデート後のアイオロスは36Tスターラチェットが組み込まれています。


 

今回交換するパーツはこちら!「スターラチェット」と呼ばれています。皆様のロードバイクはペダルをこいでいる状態から足を止めると、後輪が空転するような仕組み(フリー機構)になっていると思います。この仕組みを実現しているのが上のパーツなんです。



■なぜスターラチェットを交換すると駆動性能が高まるのか?

スターラチェットは2枚1組で使用します。この時、ペダルを正方向に踏み込むと、2つの歯がかみ合って、ホイールの空転をストップします。一方、ペダリングをやめた時や逆方向にペダルを回すと、2つの歯はかみ合うのを止めて、ホイールが空転するようになります。

 


動画イメージをご覧ください。このようにしてフリー機構を作り出しています。
 

そしてスターラチェットには、かみ合う為の溝(歯と呼んでいます)が用意されています。純正の状態はこの歯数が18と設定されています。ラチェットは円形なので、360÷18=20度毎に1つの溝がある事になります。その時、一つ問題が生じます。例えば、足を止めている状態からペダリングを始めると、バイクはすぐに進むでしょうか?答えはNOです。なぜならスターラチェットの歯が次にかみ合うポイントまで、ペダル→チェーンに伝達された力はホイールに伝わらないのです。つまりのところ、18Tのスターラチェットにはペダルから入力した力が伝達されない「間」が存在する。という事なんです。


 

 

 

 

 

 

 

 

今回のカスタムパーツは伝達しない「間」を少なくするためのパーツなんです!
左の写真をご覧ください。左が純正の18Tのスターラチェット。そして右が今回用意したものです。歯数は36Tと2倍になっています。歯数36Tなら360÷36=10度毎にラチェットがかみ合うポイントが用意されています。スターラチェットの大きさは全く同じなので…

純正品と比較してペダル静止状態から踏み込みを開始した時
半分の時間で駆動が始まる
ということなりますよね。つまり駆動性能が高まる。という訳です。


さてさて、理屈が分かったところで早速インストールしちゃいましょう!後輪の内部パーツはこんな感じで用意されています。この真ん中にあるスターラチェットを交換して…



このようにかみ合わせて、ホイール内部に収めます。作業時間は清掃を含めると約30分程度で終了します。後輪は内部のグリスが汚れている場合がほとんどですので、組換えの際には内部オーバーホール(工賃/2750円)を併せてオススメしております!

 

追記:54Tスターラチェットも入荷しました!

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36Tよりもさらに空駆動時間を減らすことができる「54T」のスターラチェットを入荷しました!

ホイールの駆動性能の究極を目指すかたには54Tバージョンをおすすめしますよ♪

 

製品情報

DT SWISS スターラチェットアップグレードキット(2枚1セット)

 

対応製品 DT SWISS製ハブ
フリーボディにスターラチェットを組み込んでいるモデル
歯数 36T
54T
付属品 スターラチェット用グリス
価格 36T:16,500円(10%税込)
54T:18,700円(10%税込)