[ホイール紹介] Campagnolo SHAMAL MILLE(カンパニョーロ シャマル ミレ)
先日、お客様よりオーダー頂いたホイールについて、レビューする時間がありましたので少々写真を撮らせてもらいました。上位モデルのアルミホイールとして名高いSHAMALのリムに変化をもたらしたのがこの「MILLE」モデル。今回はその部分についてもご説明いたします。
なんといっても特徴的なのは、ブレーキのコンタクト面にまでブラックに仕上がっている点で、ビジュアル的にも好まれる方が非常に多いです。カーボンリムのような高級感が出てきますね!これは「プラズマ電解酸化皮膜処理」という表面処理加工によるもの。プラズマ反応によりアルミ表面にセラミックス結晶被膜なるものを形成します。この処理によって
疲労耐性 / 熱耐性 / 薬品耐性 / 摩耗耐性
を向上させる効果が得られるという訳です。特にブレーキコンタクト面においては、疲労 / 熱 / 摩耗耐性があがるというのは素晴らしい事ですね!リムの設計においてもこれまで以上に軽量化が狙えるのではないでしょうか。
また、独特の溝パターンがコンタクト面に設けられていますが、ウェット/ドライ両方の制動力を最大にし、急制動時の静穏性向上にも役立っているようです。
…ここまで聞いて類似した技術を聞いたことある方もいらっしゃるでしょう。そうですMavicが数年前に「Ksyrium SLR」で、登場させたエグザリットという技術と一緒です。キシリウムのブレーキコンタクト面にも独特な溝が設けられています(SHAMAL MILLEとは異なる)が、この表面処理の静穏性を確保する為には必要な処理なのかもしれません。
ブレーキパッドは専用品(BR-PEO500 / BR-PEO500X)となります。ホイールを購入すると1台分(2ペア)がセットで入ってきます。この指定ブレーキパッド以外では、制動力の動作が異なったものになり危険という事ですので他社製パッドは使用しないようにしましょう。
(カンパニョーロホイール向けでも種類がいくつかあるので、目印はサイドのブルーカラーとなります。)
この白いフリーボディも他とは違うシルエットですよねー。実はこのフリーボディにも「プラズマ電解酸化皮膜処理」が施されています。軽量なアルミフリーボディにはスプロケットのスプラインが食い込む事がしばしばあって、厄介なものでした。しかしこの処理により、疲労耐性があがるということは、食い込みにくくなった(はず)という事です!ちなみに、10速→11速化を考えている方でカンパニョーロホイールをお持ちの方はこちらにアップグレードする事も可能。
今回のオーナー様のバイクはこんな感じに仕上がりました。7.9FXというDomane5シリーズフレームを採用したクロスバイクをドロップハンドル化。そしてホイールのアップグレードに踏み切ったという事ですが、かなり精悍な仕上がりになりますね!サイドスキンのタイヤがプロバイクのような雰囲気を際立たせています。
というわけで、TREKバイク+Campagnoloホイールという組み合わせはカッコイイというのもわかってもらえたでしょうか?当店で取り寄せ出来ますので、バイクカスタムを検討中のお客様は店頭でご相談ください!