- 2020.12.29
- 「リモートショールーム」としてリニューアルオープン!!
「楕円チェーンリングとは何だ?」
「ROTOR」というブランドを知っている方が、
まず頭に思い浮かべるのは「楕円チェーンリング」でしょう。
それに対してコンポーネントメーカー(シマノ、カンパニョーロ、スラム)は真円リングです。
この違いは何なのか?まずはそこから説明していきます。
真円は機械に優しく。楕円は人に優しく。
自転車の変速機はチェーンを移動させて変速を行いますが、
この変速動作に理想的な条件の一つに「チェーンが暴れていない事」というのがあります。
ライディングテクニックでも上手い人は、
綺麗なペダリングでチェーンを暴れないよう制御する事で滑らかな変速を得る。
というのがあります。
その側面を追求したのがこれまでの真円クランクの特徴。
変速精度を上げるために真円であることが、大前提に近いものとなっています。
ROTORのチェーンリングについては、人体の側からアプローチしています。
上図を見て頂くとおり、ペダリングをする際、力の入りづらい場所は2箇所存在します。
真円リングではどの場所でも均等に力がかかるので、
力が入らないポイントではロスした状態で走る事になり、
一番力が入るところに比べると大きなムラを発生してしまいます。
楕円形状ではギアの最大歯数部(一番出っ張っている所)と、
最小歯数部(一番引っ込んでいる所。)でギアの実質歯数が均一ではありません。
この均一でないというのがミソです。
この形状では「力が入る所では重い歯数で。こぎ難い場所は軽い歯数で」
というようになり、無駄なパワー出力を抑え、かつ効率的なペダリングを行うことができます。
楕円形状のデメリットは真円リングのメリットである変速精度です。
しかし近年のディレイラーの進化とROTOR社の絶妙な調整により、
変速性能の低下は僅かな誤差に収まっています。
※この変速性能低下については実車で使ってみても、
ほとんどシマノ・デュラエースとの差は感じませんでした。
足回りのアップグレードとしては、
これ以上はないと思えるほどの恩恵を手にしてみませんか?