神奈川県相模原市・藤沢市でクロスバイク/ロードバイク/マウンテンバイクの販売・修理&整備・オーバーホール・カーボン補修・塗装・中古車を取り扱いしております。
  • お問い合わせ
  • サイトマップ
  • English


[ケースファイル]Domane(ドマーネ)から異音が…原因はISO SPEED(アイソスピード)?

 

Domaneからギシギシという異音がする…そんな時はISO SPEEDが原因!?

先日、当店で2年前にDomaneをご購入頂いたお客様よりオーバーホールを承りました。
その際、お客様より「Domaneから異音がしてる気がするんです」とご申告いただきました。
通常、TREKのフレームで異音がすると言われると「BB(ボトムブラケット)」の事が多いんですが
こちらのお客様は半年前に新品に交換したばかり。という事で可能性は低い…。
ということで次に目を付けたのがISO SPEEDでした。

 

 
Domaneの最大の特長でもある「驚異的な快適性」の原動力となっているISO SPEEDは
内部構造はシンプルです。分離しているトップチューブとシートチューブを接続している軸と
その軸のサイドに圧入式のベアリングを設けています。
早速分解してみることにしました。まずはベアリングを打ち出します。私たちメカニック向けの
マニュアル通りにやると、あっさりと取り出せます。

 

 
外してみたベアリングとパーツです。部品点数もそんなに多くないですね。
この写真だと分かりづらいですが、ベアリングのシール部と外ワンが腐食している模様…。
他のパーツに異常は見当たらないので、ベアリングだけを取り寄せてみました。

 

 
取り寄せたベアリングとフレーム内に圧入されていたベアリングの比較です。
こう見ると全然違いますね。こうなってしまった原因は、サドル近辺という事もあり
汗などがフレームを伝って、ISO SPEEDを覆うカバーの内部に入り込んでしまったり
潮風などの影響が考えられます。

 

 
早速新しいベアリングに交換して組付けていきます。
先ほどの写真には出てきませんでしたが、こういったフレーム同士の
干渉を防ぐためのラバーカップをフレームに取り付けます。

 

 
圧入するベアリングはカーボンフレームと接触する為
TREK指定のグリスを塗布してコーティングします。
こうする事でカーボンとの接触面の保護と共に、ベアリング腐食の原因になる
水分や潮の影響を軽減する事ができます。

 

 
最後にカバーをして完了!異音についても解決しました。
また、先の状態では、ISO SPEEDの性能も低下してしまう恐れがあります。
2年~3年に一度は、このようなチェック&交換作業が必要です。
 
当店では、他店ご購入の車体についてもメンテナンスを承っております。
お気軽にご相談ください。