FX VS DS 種類の違うクロスバイクをレビュー!

 

FX VS DS!クロスバイクの違いをチェック!

スポーツ自転車をはじめて買おう!と思っている方で、クロスバイクを検討されている方を多くお見受けします。カタログを見ると、FXとDSという2種類のクロスバイクが出てくるのですが、一方はMTBじゃないの?と言われたりすることも…(笑)今回は、この二つのバイクの違いを写真でピックアップしてみました。写真は左がFX、右がDSとなっております。

 

 

その1:リジッドフォークVSサスペンションフォーク

最もFXとDSが違う点となるでしょう。フロントフォークの違いです。ちなみにフォークは前輪とフレームの接点となっており、前輪が地面から受けた衝撃がライダーに伝わる経路となります。
FXはフレームと同じような金属体のリジッドフォーク(サスペンションのようなストローク機構がないシンプルな構造)となっています。DSと比べると、車体重量が軽くなります
DSはMTBでもおなじみの「サスペンションフォーク」となっています。このタイプはショックを受けるとサスペンションが動作し、ショック吸収をします。よってFXに比べて快適性が高くなります

 

その2:ケーブルルート(外出しVS内蔵)

ハンドルについているブレーキレバーや変速レバーからつながるワイヤーの取り回しにも違いがあります。ワイヤーはレバーと変速/ブレーキを締結するインナーワイヤー、インナーワイヤーを保護するアウターケーブルの2つから構成されます。この内、インナーワイヤーがフレームに内蔵されているかどうか。という違いです。FX(7.2FXのみ)は、インナーワイヤーが露出している外出しタイプ。DSはフレームインになっている内蔵タイプです。このインナーワイヤーは外気や湿気に触れると錆が出てしまう欠点があるので、外だしタイプに比べて内蔵タイプのほうが、スポーツ自転車ビギナー向けという事になります。

 

 その3:サドルの特性

サドルだけになると分かりづらいので、改めて…左がFX、右がDSの写真となります。FXのほうが厚みがありますね。これは想定している乗車ポジションに違いがあるからです。7.2FXは街中を散策したり、比較的幅広い年代層向けの車両なので、あまり前傾姿勢を深く取らない方も多いです。そうすると、サドルにかかる荷重がDSに比べて大きくなりますのでサドルもクッション性の高いものになります。DSはスポーティに乗る層を想定し、スポーツ自転車らしい前傾姿勢に合わせています。結果クッション量は少なくなります。
 
 

その4:VブレーキVSディスクブレーキ

最後にまた大きな違いになる点を持ってきました。FXについているVブレーキ(と呼びます)はホイールの外周部をゴムで抑える(リムブレーキ)タイプです。一方DSは、ディスクローターと呼ばれる金属製の円盤をホイール中心部に取り付けて、そのローターをパッドで押さえつける方式です。この二つの内、制動力が高いというとディスクブレーキとなりがちなんですが、Vブレーキの制動力も自転車の重量なら十分すぎるほどストップします。では、どこがちがうの?という点ですが「雨天時の制動力」に大きな差が出てきます。FXに比べて、未舗装路でぬかるんだ道を走る事も想定されているDSにはディスクブレーキのほうが、より合っているという事なんですね。一方で、晴れてる日のサイクリングだけしかしないよ~という方は、FXに装着されているVブレーキでしっかりとブレーキしますし、雨天時も安全を確保できるレベルでストップできますのでご安心を。
 

おまけ:サスペンション動作の様子

DSについているサスペンションフォークってどれぐらい動作するのかというのを写真で撮ってみました。写真のシルバーのチューブが無荷重の時に比べて、荷重をかけた時に縮まっているのが分かるでしょうか?ちなみにこのバイクの伸び縮み量(ストローク量といいます)は63mm=6.3cmとなっています。ちなみにMTBは100mm~140mmぐらいとなっているので、DSのサスペンションの動作量は抑え気味です。これはDSの走行するルートでやたら動作量のおおいサスペンションを入れてしまうと、かえって扱いにくいバイクに仕上がるため、変更しています。

というわけで、写真でFXとDSの違いを見てもらいましたが、写真だけじゃ~という方。ちばサイクルではどちらも試乗バイクとしてご用意しておりますので、お気軽に足をお運びください!