[Domane SLRレビュー]写真でみる新旧ドマーネの変更点

 

新旧ドマーネの変更点をチェックしてみよう!

Domane SLRという新型フレームの大きな変更点として「ISO SPEEDの構造変更」「Front ISO Speedの追加」という2ポイントはすぐに見て取れるのですが、その他にはどのような点が変わったのでしょう?今回は現行のDomane 5シリーズフレームとの変更点を比較写真として掲載してみました!一つ一つを一緒にチェックしていきましょう~。

変更点①:ブレーキ

左:Domane5シリーズ 右:Domane SLR
まずはブレーキ。今回はキャリパーブレーキモデル同士での比較となります。現行Domaneはデュアルピボット方式のシングルボルトオンブレーキ(=これまでのノーマルタイプ)で取り付けしていましたが、Domane SLRは新規格となるダイレクトマウント方式に変更されました。この方式は2本のボルトでブレーキをフレームに固定する事でブレーキ制動力をUPさせ、さらに軽量化につながるというメリットが多いもの。写真のブレーキはBontrager製のものですが、SHIMANO Dura-Ace / ULTEGRA / 105モデルのダイレクトマウントブレーキも用意されています。
 

変更点②:ケーブルルーティング

左:Domane5シリーズ 右:Domane SLR
現行Domaneは独特な配線パターンとなっていて、ヘッドチューブから全てのケーブルを挿入するスタイルでした。一方Domane SLRはEmondaと同様に、ブレーキはトップチューブから、シフトはダウンチューブから取回すルートとなっています。日本人ライダーに多い、「左:後ろブレーキ」の取り回しはDomane SLRのほうが美しく、機能的に取り回しできるようになったと感じています。
 

変更点③:ダウンチューブ周り

左:Domane5シリーズ 右:Domane SLR
Domane 5シリーズに比べると、Domane SLRのボトルケージ台座には2本のボルトが追加されています。この形状を見てピンときた方はTREK好きですね(笑) Madone9シリーズに追加されたDi2ジャンクション&バッテリー収納Boxである「Control Center(コントロールセンター)」を増設しています!これは、Di2化した際のバッテリー配置がシートチューブにできなくなったための仕様変更です。機械式ワイヤーをセッティングする時にも、Control Centerからフレーム内部にアクセスしやすくなった為、メンテナンス性の向上に役立っています。
 

変更点④:内蔵センサー

左:Domane5シリーズ 右:Domane SLR
TREKロードバイクの特徴ともなっている「内蔵タイプのスピード&ケイデンスセンサー」ですが、Domane5シリーズは車体外側にセンサー本体が見える「Duotrap」Domane SLRは車体の内側にセンサーが見える「Duotrap S」となっています。性能では特に大きな差はないのですが、チェーンステー形状の変更が必要だったのかな?と思います。
 

変更点⑤:ISO SPEEDフォーク

左:Domane5シリーズ 右:Domane SLR
そして最後は最も大きい変更点となります!Domaneの特徴として最も注目される「ISO SPEEDフォーク」最近のロードバイクには珍しいフォークレッグが湾曲している「ベントフォーク」が若干変わっています。中でも変更されている点はホイールハブとの接触面「フォークエンド」現行ドマーネは大きく湾曲して垂直方向にエンドを向けているのですが、Domane SLRはその点が自然なラインに変わっています。このスウィープ調整は、衝撃吸収性をUPさせる目的ということですが、エンド処理の変更により、コーナリングのルーズな感じも解消されたのではないかな?と思います。
 

おまけ①:実測重量

当店に届いたEmonda SLR6(フレームサイズ52cm)を完成状態で実測計量してみました!
結果は…7.41kg
この手のバイクで軽量という結果にはつながりませんでしたが、登り坂や漕ぎ出しにも不快感は覚えない重量に仕上がっていると思います。また、完成車両はロードバイクとしては異例の700x28cタイヤを装着していることからも、シェイプアップの余地は十分にありますね!
 

おまけ②:Paradigm Compホイール(新モデル)

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パーツ類はハンドルが大きくピックアップされてますが、ホイールも新モデルが装着されていました!モデル名は「Paradigm Comp」すでに登場しているホイールが「Paradigm Elite
ということで兄弟分にあたる事が分かります。さらにBontragerのアクセサリーは上位から「Pro」「Elite」「Comp」という名前付けがされますので、Paradigm Eliteよりはエントリーモデルに位置するホイールとなります。おそらく前作のRXL Road WheelとRL Road Wheelのような関係になると思うので、前後セット重量1500g~1600g台のホイールであることが予想されます。
何より、700x28cとロードバイクとしては太いタイヤが装着可能なワイドリム設定となっているので

ブレーキやトラクションの安定性に貢献していると思われます。ロングライダー向けのホイール設定になっていそうだな~と感じました!

 
変更点+おまけをご覧頂いたわけですが、百聞一見にしかず!ということで試乗しましょう!当店で展示しているEmonda SLRには試乗できますので記事を見た後はぜひ店頭までお越しくださいませ!(身分証明書が必要となります。)
 
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