TREK史上「最速」のロードバイクで120km平坦コースをテスト!
車体重量7kgのエアロロードの性能を実際に味わってきました!
湘南藤沢店スタッフの古舘です!トレックが発売している3タイプのロードバイクのうち、最も名前の知られた「Madone(マドン)」。その最新モデルであるマドン9の実力を全身でチェックしてきました!
マドン9の特徴や、エモンダとの違いについても掲載しています。トレックのロードバイクにご興味のあるかた、必見です!
■目次
■120km平坦コースで性能テスト
・平地の加速性能&巡航維持性能をインプレ!
・「乗り心地」の良し悪しをインプレ!
・「専用ブレーキ」をインプレ!
・Madone VS Emonda
Madone9の特徴&テストバイクの構成紹介
[特徴]空力性能を最大限まで高くしたロードバイク
一般的にサイクリング中のあらゆる抵抗の中で、空気抵抗が最も影響する要素だと言われています。マドンは空気抵抗を大幅に低減させる(=空力性能を高くする)よう、フレームの細部に至るまで緻密な設計のもとに生まれたロードバイクです。
空力性能の高い車体は、主に以下のようなメリットがあります。
■加速時のロスが少なくなり、反応性が良くなる
■巡航スピードを維持する際、空気抵抗による損失が少なくなった分、ライダーの体力消耗を抑える
■下り坂などのハイスピード走行時、空気抵抗による減速を抑えスピードを維持しやすい
下線を引いた部分をご覧いただきたいのですが、空力性能の高さは「速さ」だけではなく、一種の「快適さ」にも影響するのです。ロードバイク乗りなら「無風時のサイクリングと向かい風の中で走るサイクリングどっちが楽?」と置き換えていただくと分かりやすいかと思います。
さらに詳しい特徴はこちら:2018 TREK(トレック)のロードバイクMadone9(マドン9) の特徴・評判
今回のテストで、マドン9の空力性能を実感してきました!後ほどご紹介したいと思います!
店長がチョイスしたTREKロゴは太陽光に当たると浮かび上がるんです
テストバイクの構成紹介
今回使用しているバイクは、2016年にProject Oneでオーダーした「Madone9 RSL」をベースとした車両です。フォルムや仕様は最新モデルと差はありません。
■パーツ構成表
フレームセット | Madone9 RSL H1 / 50cm OCLV700 Full Carbon |
コンポーネント | SHIMANO Dura-Ace Di2 9070 ROTOR 3D24 CRANK+Q-RINGS |
ブレーキ | Bontrager Madone Integrated Brake |
ホイール | Bontrager Aeolus 5 D3 / tubuler (アイオロス 5 D3 / チューブラー) |
ハンドルバー/ステム | Bontrager Integrated Bar/stem |
専用のため、他のパーツに交換ができない「ブレーキ」の性能などが気になるところですが、この部分についてもインプレしておりますので、参考にしてください。それではいよいよテストライドのインプレッションスタートです!
120km平坦コースで性能テスト
藤沢市内~静岡県熱海までの「ド平坦コース」を選びました
マドンの魅力を味わうためには「平坦/ハイスピードレンジ走行」だろうと考え、国道134号線/135号線の海岸線ルートをひたすら走ることにしました。このルートは信号が比較的少ないので平均速度を高く保てるはずです。
また、120km以上は最低でも走りたいと考えていました。なぜなら、これまで登場したマドンと同じタイプの「エアロロード」は、フレーム剛性が高すぎて乗り心地があまり良くないという点を他の人から聞いたり、体感したことがあったからです。
そこで週末に「1日100km以上乗るライダー」を想定して、乗り心地の良し悪しをチェックしようと思いました。
平地セクションで加速性能&巡航維持性能をインプレ!
海岸線を気持ちよくウォーミングアップした後、38km/h前後まで巡航スピードをUPさせてみることにしました。マドンは30km/h以上のスピードからでも楽に加速していくことができるので、一人でサイクリングしていても再加速が苦痛に感じませんでした。
デザイン的にも完成度が高くて、休憩中まじまじと色々見てました(笑)
巡航スピードを維持するときに、このバイクの素晴らしさが分かったような気がしました。少々の向かい風でもギアを落とさずにグイグイと前に進んでいける手ごたえがあります。今回はディープリムのカーボンホイールを装着していたこともあって、風が追い風に変わると、いつも以上のスピードレンジで走れる区間もありました。
自分自身の高速域で走っていても、足への負担がいつもより少なく感じたのは、マドン9の空力性能の高さが影響しているのだと思います。
「乗り心地」の良し悪しをインプレ!
Madoneに搭載されたISO SPEEDの内部構造
もう一つのチェック項目「乗り心地」についてですが、これも良い印象でした!乗車中に衝撃吸収システム「ISO SPEED」が動いている感じはなかったのですが、不思議と疲れを感じにくく試乗を終えた後も疲労感は強く残りませんでした。(平均時速をあげるために結構頑張って走ったのに!)
路面から伝わる振動もあまり「ガツガツ」としたものではなく、すこし荒れた路面でも不安を感じません。これならロングライド好きのライダーにも気に入ってもらえるんじゃないかと思います!
「専用ブレーキ」をインプレ!
専用ブレーキの装着以外ができないということで、気にされているかたも多いと思います。しかし制動力はシマノのブレーキと比較しても、悪くない印象でした。バイクをスムーズに減速させることができます。
「ブレーキタッチ」についてもポリマーコーティングワイヤーが使用可能となっているので、シマノ製ブレーキとフィーリングを近いものにすることができます。
ホイールを複数お持ちのかたは、ブレーキの再セッティングについても気になると思いますが、センタリング調整/クリアランス調整をボルト(2mmのアーレンキーが必要)で調整できるので、細かいセッティングにも対応します。
Madone VS Emonda
あなたはどっちを選びますか?
以前に試乗した「エモンダSLR」とマドン9を乗り比べてみて、違うと感じたポイントをご紹介したいと思います。
■車体の反応(応答性)
エモンダSLRのほうがよく感じる。ペダルを踏みこんだ瞬間に反応する。その分、路面からのノイズも感じやすい。一方マドン9は、応答性はエモンダに劣るものの、路面からの振動が伝わりづらい印象だった。
■加速性能
基本的にマドン9のほうが高い。しかしヒルクライム時の加速はエモンダSLRのほうが体の動きに合わせやすい。
■巡行性能
一定速度以上になると、マドンとエモンダでは明確に巡行性能の違いを感じる。風が吹いてきたときはさらに差が強くなり、やはりマドンのほうが非常に良く感じる項目だった。
■操作
コーナリングの操作性はエモンダSLRのほうが直感的に操作できる。また反応が鋭い。マドン9は直進安定性が高くハンドルが安定するが、コーナリングの操作は少々の慣れが必要。
まとめ
マドン9は、実際に乗ってみると次のようなロードバイクでした!
・一定以上の速度からの加速性能が非常に高く感じる。改善されたエモンダSLRよりも高い性能…加速◎
・30km/h後半以上の平均速度のキープも苦にならない。向かい風に対する空力性能の高さを感じる…巡行◎
・120km程度のロングライドなら強度が高いサイクリングをしても強い疲労感が残らなかった…乗り心地◎
・専用ブレーキは、シマノ製ブレーキを使っているライダーでも自然に移行できる基本性能の高さを感じた
基本的な性能が高いので、オールラウンドバイクとして利用可能だと思います。ですが、やはり平坦な道を自分の力いっぱいに走り抜ける爽快感が強いので、そういった乗り方が好みのかたには特にオススメです!
また、一人で走ることが多いライダーにも風の抵抗を低減できるエアロフレームのマドン9は心強い相棒になるでしょう!
また、過去にエアロロードを乗って「乗り心地が悪かった」というイメージをお持ちのかた、そのイメージが払しょくされるくらい乗り心地については評価していますので一度おためしください!
当店では、今回のテストバイクを常設試乗車としてご用意しております。ぜひ試乗にもいらしてください!
以上、マドン9の実走テスト&インプレッションでした!(スタッフ・古舘)
■インプレッションライダー「古舘(ふるだて)」
ちばサイクル湘南藤沢店のスタッフ。青森県出身。富士ヒルクライムを中心としたイベントに参加。今季は、富士ヒルで1時間10分21秒という成績。学生時代から自転車競技の世界にいて、多数のロードバイクを乗り継いできている。現在、メインの乗車バイクは「トレック EMONDA SLR」
古舘が綴る自転車ブログはこちら:古舘のチャレンジ日記
古舘が乗車した他車種のインプレ記事:TREK Emonda SLR(トレック エモンダSLR)インプレッション