変速の入りが悪い時は要注意!「ディレイラーハンガー」とは

変速がヘン?そんな時「ディレイラーハンガー」曲がってませんか?

 
先日、出席したシマノのメカニックセミナー内でも注意喚起があったスポーツ自転車特有のトラブルについてご紹介しましょう。
(注:本内容はきちんとメンテナンスされているバイクでは起こりえません。ご安心ください)
 
 
変速機の調子が悪いと感じたことは誰しもあるはず。そんな時、実は二つの原因があります。
 
1.ディレイラーやワイヤーの設定が適正でない場合 → 安全上、大きな問題になりません。(調整で修正可能)
2.「ディレイラーハンガー」という取り付け台座の曲がり → 気づかず乗車していると思わぬ破損を招くことも…(原則、台座の交換が必要)
 
今回はテーマとして取り上げるのは2番の「ディレイラーハンガーの曲がり」についてです。そもそもディレイラーハンガーとは何?という事ですが、上の写真の円で囲ったパーツを指します。このパーツはディレイラーの取り付け台座としてだけではなく、フレームの保護に役立っています。
 
例えば、車体が右側に倒れてしまった際にリア変速機は地面と接触しやすい位置に付いており、接触すると変速機を通じて、フレームにも衝撃が伝わります。そうすると、フレームが曲がってしまったり破損してしまったりする恐れがあるため、この台座部分を取り外し式に変更し、最悪曲がってしまってもディレイラーハンガーだけを取り換えれば、問題を解消できるという特徴を備えています。ですが、このハンガーは曲がりやすい車体もあります。それは日常起こり得ることでも発生します。

 

 
まずは、リンク先の動画をご覧ください。動画には他のシーンでの危険性を訴えているものもあります。
 
後半部分にディレイラーハンガーの曲がりが発生するシチュエーションとして紹介されているのが「駐輪時の転倒」です。この際、運悪く右側に倒れてしまうとディレイラーハンガーが曲がってしまうのです。ですので、倒してしまったときは遠慮なく店頭でチェックしてもらってください。
 
また、この他に日常のシチュエーションでハンガーを曲げてしまう事が多いのが「輪行袋への収納」です。前後輪外す輪行袋に収納した際、エンド金具がきちんと役割を果たしていない時に、曲がってしまう恐れがあります。
 
 
さて、曲がってしまったディレイラーハンガーは交換する事ができますと伝えましたがこのハンガーはフレーム毎に形が違っていることがあります。当店では、比較的流通している車両のディレイラーハンガーはストックするようにしていますが
他社製バイクや、年式違いでストックがない場合もございます。
 
もし、不安に感じた場合は、取り寄せで対応可能な商品ですので事前に1つ取り寄せ・購入しておき、サドルバッグに忍ばせておくことをお勧めします!
 
少し、面倒な話を書きましたが日常点検で絶対に気づけると思います。また、ちばサイクル各店舗ではご購入者を対象に「調整点検無料サービス」、他店購入者にも「ワンコイン診断」といったサービスをご用意しております。ディレイラーハンガー曲がりの前兆でもある「変速不良」を感じたら、店頭まで調整にいらしてください。