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Precision Fit(プレシジョンフィット)サドル高はどう測るか 2

前回の続き

前回から適正なサドル高をどう測るかについてお話しています、沢山の計測方法がある中でPrecision Fitではどのような計測方法をとっているのか?今回はその内容についてです。

デフォルトの値は「股下-10cm」

前回でも少し触れましたが、初めてスポーツバイクに乗られる方であれば股下から10㎝引いた値をデフォルトの数値とします。股下が80㎝の人であればサドル高を70㎝に設定します。もちろんこれが最適なサドルの高さというわけではありません。ここからさらに下半身の柔軟性を計測して適正な高さにあわせていきます。

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このような股下を計測できる器具を使用してデフォルトのサドル高を計測します。

どの部位の柔軟性を加味するか

Precision Fitでは下半身のなかでも「ハムストリングス」部分(腿の裏)の柔軟性と「臀部」(お尻)部分の柔軟性を加味します。この部分の柔軟性が高いほど、サドル高を高く設定することができ、反対に柔軟性が低ければサドル高も低く設定する必要があります。

つまり、柔軟性を加味して、身体が無理なくペダルを回せる高さに設定することを重要視しています。もちろんただやみくもに高くしたり、低くしたりするわけではありません。サドルの高さの調整にもしっかりとした指標があります。

ポイントとなる部位の角度から最適なサドル高を算出する

ポイントとなる3点の部位にポイントシールを張り、ペダルを下死点にした際の3点の角度から最適な値を算出していきます。3点の部位はそれぞれ、「外果」(くるぶし部分)、「大腿骨外側上顆」(膝の外側にある突起部分)、大転子(大腿骨の付け根の出っ張った部分)となります。この3点をつないだ角度を事前に計測した柔軟性に合わせてサドル高の調整をしていきます。柔軟性によって最適な値は違いますが、柔軟性が低い人であれば140度に近く、高い人であれば150度に近い角度になります。これ以外にもペダリング時のつま先の向き(角度)などもみながらぴったりなサドル高を算出します。

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実際の計測途中の一コマ、写真のように下半身にポイントシールを張り、角度を計測していきます。

Spin Scanで最終確認

ちばサイクルのPrecision Fitではワット数やペダリングの効率を数値化して確認できるツール、Spin Scan(スピンスキャン)を使用してフィッティングをおこないます。もちろんサドル高を変更する前と後の数値も確認できるので、サドル高を変えることによってどれだけ数値が変化したかもご自身でチェックできます。

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こちらの画面でパワーやペダリング効率が確認できます。

では、サドル高を変えるとどれだけパワーやペダリング効率に変化があわられるのでしょうか。次回は実際に数値を計測していきたいと思います。

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